東日本大震災から10年-つなぐ、奇跡のものがたり

東日本大震災

2011年3月11日、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0という観測史上最大の地震が発生。北海道から関東太平洋沿岸を大津波が襲い、死者は1万5000人を超えた。

ルポ 岩手県宮古市、山田町
観測史上最大の地震 実証された信仰による奇跡

奇跡「信者が100人」で守られた町

あっという間に町ごと津波に飲み込まれていく様子がテレビに映し出され、日本中が自然の脅威に恐怖したあの日―。まさに「奇跡」としか思えない体験をした人々がいた。
宮古市は、岩手県の三陸海岸に面する港町だ。美しい景観を誇る一方で、明治、昭和から繰り返し津波の被害に遭っている。あの日も、震度6弱の強い揺れに襲われ、その30分後に8.5メートルを超える大津波に見舞われた。この津波高は被災地のなかでも最大級の高さだった。それにもかかわらず、宮古市はほかの被災地と比べ、段違いに早く復興を遂げている。
同市にある幸福の科学・宮古拠点の、佐々木さんと北村さんはこう語る。
「大川隆法総裁は、以前、法話で『信者が100人いる町は守られる』とおっしゃっていたのですが、宮古は当時も、信者が100人以上住んでいる町でした。隣の町は空襲が来たかのような惨状になってしまいましたが、宮古はそれほどではなく、1年経つころには片づけが終わり、わずか2、3年で普通の生活に戻ることができたんです」(佐々木さん)
「私も佐々木さんも山手に住んでいたので難を逃れましたが、連絡が取れない法友の安否を確かめるために町を回ったんです。でも、探さなくても、私たちを待ち構えるように、玄関先や道端でばったり会えたりして、全員の無事を確認することができました。法友同士って、目に見えない絆でつながっているんですね。それに行く先々で、『震災のとき奇跡的に助かった』という信じられないような話もたくさん聞きました」(北村さん)

奇跡 「壊滅」の地区で自宅が無事だった

宮古湾から歩いてわずか5分の場所に住む久保田さんも、そうした体験を持つ信者の一人だ。「当時は職場にいたのですが、揺れが来てすぐ『エル・カンターレ ファイト※』を行じ、間一髪で津波から逃れました。避難所で主人に電話をかけてみると、アクセスが集中してつながらないはずの電話が通じて、家族そろって私の実家に避難できたんです。
ラジオを聞いていたら、自宅がある地区は『壊滅』と報じられました。『もう自宅はないだろう』と思っていたんですが、近所を見に行った主人から、『うちは無事だ!』と連絡が入って。信じられませんでした。水はわずかしか入っておらず、電気も早く復旧して、すぐ住めるようになったんです。『主に守っていただいたんだ』と思いました」

※幸福の科学の本尊であるエル・カンターレの光と一体となるための修法の一つ。

被災した宮古市の様子。
奇跡 危機一髪で爆発を回避

宮古港近くの製材工場で作業中に被災した豊田さんは、木材を乾燥させるボイラーが爆発するという大惨事を奇跡的に免れた。 
「地震の後、すぐに電気と水道が止まり、ボイラーの冷却機能が全停止して『このままでは爆発する!』という危機に陥りました。その後、激しい余震があり、ボイラーに直結している給水タンクが傾いていくのが見えて。私はとっさに『エル・カンターレ ファイト!』と叫んでいました。すると、タンクがもとの位置に戻っていったんです!そうしている間に津波が来ましたが、屋根に上り、間一髪で助かりました。津波の後、見てみると、海水によってボイラーの熱源が冷却され、爆発を避けられたようで、本体も壊れておらず、今でも当時のものを使っています。工場も私も、エル・カンターレのご加護によって守られました」

奇跡 エンジン停止が運命を変えた

壊滅的な被害を受けた山田町に住んでいた佐藤さんは、釡石市で仕事中に被災した。
「揺れの後、『津波が来る』と直感して、国道45号線を北上し、自宅に向かいました。でも途中、なぜかエンジンが止まってしまったんです。一刻も早く家族の無事を確かめたかった私は焦りましたが、3分ほどで動き出しました。
その後、海沿いの国道を走っていたら、前方から黒い津波が来るのが見えたんです。慌ててUターンして山手の裏道を走っていると、まさに私が通ろうとした道路が津波に襲われているのが見えました。あのときエンジンが止まっていなかったら、私は死んでいたでしょう。自宅のマンションも、同じ階の部屋には被害があったのに、うちはほとんど無傷で、家族も無事でした。
ただ、私の周りにも亡くなった方やいまだに行方不明の方が本当にたくさんいて……。しばらくは現実を受け入れられませんでした。でも、こうして震災から10年を迎えて、『今も生かされていることには、何か意味がある。みんなの分も、世の中を照らしていきたい』。心からそう思います」

(「Are You Happy?」2021年4月号)

「災害と信仰」好評掲載中!↓

7月号の見どころ!
Amazonで買う

最新情報をチェック!
フォローする

印刷する