2016年末、第45代アメリカ大統領となった“不動産王”ドナルド・トランプ。成功と挫折を繰り返してもあきらめず大統領まで上りつめた彼の生き方を自伝の抜粋をもとに追うとともに、「成功」に関する著作も数多い、幸福の科学・大川隆法総裁の説く成功理論と照らし合わせて、彼の成功の秘訣を探ります。
1950s
1946年にニューヨークで生まれたトランプは、不動産開発業を営む父フレッドと厳格なクリスチャンの母マリーのもと育てられました。
● トランプの言葉
いつも私に「神様を信じなさい。自分に嘘をついてはだめよ」と話してくれたのは母だった。母のいうことを聞いてよかったと思う。
■大川隆法総裁の書籍から読み解く成功者の条件
信仰という土台を持っていない人は、教育を受けても、魂が真っすぐに伸びていきません。信仰は、すべての教育や教養の基礎となるべきものです。人間は、信仰の土台があって初めて、人間らしく生きていくことができるのです。(『限りなく優しくあれ』)
1960s
素行不良のため、13歳で全寮制・軍隊式教育の「ニューヨーク・ミリタリー・アカデミー」に転学。卒業後、フォーダム大学に2年通い、ペンシルベニア大学に入学しました。
トランプの言葉
学生時代、父フレッド・C・トランプから毎週、心に響く偉人の名言が送られてきた。その多くはリーダーシップに関するもの、いかにして人生の勝者になるかを語るものだった。私はそれらの名言から多くを学んだし、今でも参考にしている。
大川隆法総裁の書籍から読み解く成功者の条件
(学生時代から)人生論ものなどを勉強として読んだほうがよいと思うんですね。どれが自分に合うかは人それぞれだろうと思いますが、ある程度、社会的に活躍していて、世間から認められている人が、人生論的なことを述べているものについては、勉強して知っておいたほうがよいと思います。(『知的青春のすすめ』)
1970s
幼いころから父親の仕事を手伝っていたトランプ。1971年には父親の会社の代表になり、社名をトランプ・オーガナイゼーションに変更します。
トランプの言葉
父は建築及び不動産業界にいたので、成功するまでの苦労を私は間近で見ていた。だから不動産業界が楽で華やかな道だなどという幻想を持たずにすんだ。私自身は不動産を華やかな仕事にしたが、それは私の趣味が美を求めたからだ。
大川隆法総裁の書籍から読み解く成功者の条件
私が見てきた感じでは、同じく高等教育を受けても、会社へ入ってから独立した場合に、成功する可能性が高いのは、自営業など何か商売系統の仕事をしていた家に育った人です。(『「経営成功学」とは何か』)
1990s
不動産価格下落の影響を受けるなどして、累計4回の破産申請を経験。しかしそのたびに復活し、2017年にはフォーブス誌の長者番付に資産35億ドル(544位)でランクイン。
トランプの言葉
巨額の負債を抱えたとき、これでトランプは終わりだ、つぶれて消えていくだろうと大々的に報道された。(中略)しかし私は自分が終わったとは絶対に思わなかった。(中略)私は恐怖心に負けることも、巷でささやかれていたトランプ破滅説を信じることも拒んだ。
大川隆法総裁の書籍から読み解く成功者の条件
「自分は挫折したので、もう駄目なのだ。もうエリートではないのだ」などと思い、傷つくことはたくさんあるでしょうが、立ち上がっていただきたいのです。一晩寝たら、翌日には元気に立ち上がることです。そのように、新しい力を得て、何度でも立ち上がる力、リバウンドする力を持つことが大事なのです。(『Think Big!』)
2000s
大学進学前、映画製作に興味を持ち、映画科のある南カリフォルニア大学に進学しようと思った時期もあるトランプ。2004年、所有するテレビ制作会社がつくったテレビ番組「アプレンティス」に出演すると、番組は大ヒット。決めゼリフ”You’re fired!”(お前はクビだ! )が流行語となるなど、知名度を高めるきっかけになります。
トランプの言葉
私は若い頃、すでに不動産業界に入ることを決めていたにもかかわらず、エンターテインメントビジネスを少しばかりかじった。そして後年、めぐりめぐってエンターテインメントビジネスに身を置くようになったのである。
大川隆法総裁の書籍から読み解く成功者の条件
「学生時代に少しでも手を染めたものがある」ということが大事です。勉強で少しかじったり、体験をしたり、趣味を持ったり、友達と何かで意気投合したりするなど、関心を持った領域や、少しでも手を出した領域があると、それが、中年期や中年期以降において、何かのきっかけになり、新しいことが始まる場合が多いと言えます。(『Think Big!』)
● トランプの言葉 出典:『トランプ思考』『トランプ自伝』ドナルド・トランプ著/PHP研究所 刊
● 本コーナーで紹介している“大川隆法総裁の書籍”はいずれも幸福の科学出版刊
(「Are You Happy?」2017年8月号)