ファイナンシャル・プランナーとして数多くの家計を立て直してきた横山光昭さんに、目指すべき家計のバランスや家計を見直すポイントについて聞きました。
現状を知ることからスタート。
まずは固定費の見直しを。
家計を見直すには、まず大前提として、「自分がひと月にどのくらいのお金を使っているのか」を把握する必要があります。1円単位で金額を出す必要はないので、大まかな数字を書き出しましょう。
表は、貯め上手な人の家計簿を参考に作成した理想的な支出割合です(こちらは本誌をご覧ください)。これと自分の支出とを見比べてみると、極端に多かったり少なかったりする項目が分かり、見直す際のヒントになると思います。
このなかでもっとも優先していただきたいのは「貯金」です。手取り月収の6分の1の貯金を目指しましょう。
その上でほかの支出を見直すわけですが、まずは毎月の支払い額が決まっている「固定費」の見直しをおすすめします。例えば「携帯代は月1万円かかるもの」という先入観を捨て、契約プランやキャリアを見直すのです。ちなみにわが家は子供が6人の8人家族ですが、格安スマホを使うことで通信費は月1万円を切ってます。
食費や娯楽費などの「変動費」を節約するには「引き締めなきゃ」という気持ちを保たなければいけません。しかし、固定費は一度見直せば無理なく節約ができ、その分を貯金に回せるようになります。
続きは本誌でお読みいただけます
▶ 貯蓄上手な人の家計簿に共通していることとは
▶ ネイル代は、浪費?それとも投資?
▶ どれぐらい貯金すれば大丈夫?
▶ 上手な投資の仕方
横山光昭 家計再生コンサルタント
株式会社マイエフピー代表取締役。独自の貯金プログラムでこれまで2万3000件以上の家計相談にのってきたお金のエキスパート。
『未来の自分を守るお金の知識「使う・貯める・増やす」の超基本』秀和システム/1,300円