【千眼美子さん】何かのために立ち上がる。そんな覚悟を見ると心が奮い立ちます。

映画「さらば青春、されど青春。」で、ヒロイン・額田美子役を演じる千眼美子さん。本名の清水富美加から千眼美子となって初めての映画出演となる彼女に、撮影中のエピソードなどについて語っていただきました。

 

参究と祈りによってつかんだ役柄の気持ち

 これまで数多くの作品で、さまざまな役柄を演じてきた清水富美加さんが、「千眼美子」として初めて出演する映画「さらば青春、されど青春。」。

 本作で千眼さんが演じたのは、恋人である主人公・中道真一を支えようとするヒロインの額田美子。これまで演じたことのない役には苦労の連続だったという。千眼さん流の役作りとは?

 「役を演じるときは、“役になる”というより、“その存在を自分の中に入れる”というイメージなんです。演じる役柄の思考回路や行動原理などを自分の中に刷り込んでいって、波長を合わせていくという感じです。今まではわりと個性的な役が多くて、額田さんのような“王道のヒロイン”というか、気高い女性を演じるのは初めてだったので、最初はできるのかなという緊張感や不安でいっぱいでした。こういう言葉を発する人は、どういう心の持ち主なのかなとか、禅で言う「参究」の日々でしたね。

 苦労したのは、彼女がある大事な決断をするシーンです。額田美子が中道真一を愛する深さが、自分の考える愛のレベルとあまりにも違いすぎて、どうしても理解できなくて。本番直前までどんなに考えても分からなかったんです。それで、“どうかお教えいただけませんでしょうか”と、神様に何度もお祈りしました。そして、もしも観てくださった方が、“このシーンよかったよ”と言ってくださることがあったとしても、絶対に自分のものにしない、神様に全部捧げますという誓いを立てました。そうしたら、カットがかかった瞬間に、やっと彼女の気持ちが分かったんです。それは、“使命感”ということでした。目の前にある幸せと与えられた使命の間で、ちぎれるような思いで耐え忍ぶ、そのけなげさがまぶしくて。真に人を愛するというのがどういうことなのか、この役を通じて学ばせていただきました。

 でもこれは、自分の中の反省点でもあるんです。次回は、もっと参究して深く掘り下げて、本番に臨もうと思っています。

 

自分がいちばんやりたいこと

 多忙な日々の中、上手に緩急をつけながらハッピーに過ごす時間術を身につけている千眼さん。1日、1週間、1カ月、1年、それぞれ時間があったら何がしたい?

 「1日あったら寺社巡りですね。始発で出かけて終電までその土地を堪能したい。実は今もやっていて、先日は伊勢に行きました。今行きたいのは広島です。どこに行くかは夢で見たところに決めていて、ちょうど今日、厳島神社の夢を見たんです。1週間あったら幸福の科学の精舎で研修を受けたり教学をしたいです。1カ月あったら関西留学!(笑) 神社仏閣もたくさんあるし食べ物もおいしいし、関西が大好きなので。1年あったらニューヨークに語学留学がしたいですね。ブロードウェイにも行きたい。でもやっぱり自分がいちばんやりたいのは、仏法真理をより多くの人に伝えること。これからも、この世界にあふれている“真理の光”を、映画や歌などを通じて楽しく表現しながらお伝えしていけたらなと思っています」

(このインタビューの全文が掲載されているのは2018年6月号です)

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女優

本名・清水富美加。1994年12月2日生まれ。東京都出身。13歳で芸能界デビュー。2011年「仮面ライダーフォーゼ」のヒロインに抜擢。2015年にNHK連続テレビ小説「まれ」で主人公の同級生役を好演し注目を集める。2017年2月に幸福の科学に出家。女優・タレントとして幅広く活動中。