web-201812-新井さん

「早期発見できれば 乳がんは怖くありません」一般社団法人ピンクリボン代表・新井久美子さん

「乳がんで悲しむ人を減らしたい」という思いから、世界で広がっているピンクリボン運動。
乳がんの早期発見を促すために活動を続ける新井久美子さんにお話をうかがいました。

 ピンクリボン運動は今でこそ全国で知られるようになってきましたが、日本に入ってきたばかりの17年前には、乳がんのリスクはほぼ知られていませんでした。当時、大手事務機器メーカーで医療用フィルムの製造に携わっていた主人は、日本人の乳がんへの関心の低さに危機感を覚え、「自分の知識を活かして、役に立てるような活動ができないか」と一念発起。私財をなげうって、乳がんの自己触診用手袋「ブレストケアグラブ」を開発したのです。そこから15年間、主人とともにコツコツと活動を続けてきました。

 「ブレストケアグラブ」は、指先の感度を上げる使い捨ての手袋です。手にはめて自分の胸を触診することで、小さな違和感を発見しやすくなります。国立がん研究センターの調査によると、日本女性の11人に1人は乳がんにかかるそうです。しかし2センチ以下のしこりで他の部位に転移がなければ、10年生存率は95%。早期発見できれば、乳がんは怖くない病気なのです。

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記事DATA

新井久美子 

1950年、神戸市出身。大手保険会社で働き、2006年に「ブレストケアグラブ」の販売のために起業。一般社団法人ピンクリボンを立ち上げ、乳がんの自己触診の啓発に取り組む。