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「成功しても 嫉妬されない人とは」男の嫉妬学 第4回【試し読み】

2016年2月23日、東京都・幸福の科学総合本部で説かれた法話から抜粋してご紹介します(全5回)

一流の域を超えると嫉妬から遠ざかる

前回は、私が商社時代に受けた嫉妬体験を通じ、どちらかといえば「嫉妬する側」よりは「嫉妬される側」のほうが成功していると思われるものの、その分、嫉妬される側に立つ人は“名誉税”や“有名税”を払わなければならなくなると述べました。

そうした「嫉妬される側」にいる人は、さらに、嫉妬したり嫉妬されたりする場面で、そのどちらも感じないような境地に向かっていく必要があると思います。ここをクリアしなければなりません。

なぜそのように述べるかというと、これまでに私が見てきた印象としては、他の人のことを嫉妬せず、他の人からあまり嫉妬されずに認められていくようなタイプの人には、本当の意味で自己実現に成功した人々が多かったからです。

自己実現のなかで一流の域を超えてしまったような人、つまり、自分の本来やりたいこと、夢中になっていることに没頭し、それで成功して会社なり社会なりに貢献するような人というのは、嫉妬から遠ざかっていくところがあります。

そのことに生きがいを感じ、ただただ邁進するなかにおいては、自分のことはあまり考えていないし、他の人のことも特に考えてはいないでしょう。しかし、「自分の専門領域についてエキスパートにならなければいけない」と、ひたすら一生懸命に自己実現をしているうちに、殻を破って一流の域まで抜けてしまうと、地球の成層圏外に出たかのように、嫉妬の念波が届きにくくなるし、自分も他の人のことを嫉妬しなくなるわけです。

たとえるならば、「宇宙飛行士が、月や火星から地球の表面上に住んでいる人類を眺めたら、どう見えるか」といった感じでしょうか。おそらく、まったく違う感じに見ているだろうと思います。

そのように、何かにおいて自己実現をし、一流の域を超えてしまうと、人はだいぶ変わってくるのです。
したがって、もし、「自分は、他の人の優れたところなど、いろいろなものに嫉妬しやすいタイプだ」と思う人は、どうか、そのようなものに散らしている雑念を抑え、自分のなすべきことにもっともっと専念して、一流の域を突破するところまで行ってしまうことが大事であると思います。

そうすると、妙な虚栄心や、人と張り合おうといった気持ちもなくなってくると同時に、「まあ、あの人はちょっと違うから」という感じに見られるようになって、直接の嫉妬を受けなくなるので、逆に、他の人に対して優しくなってくるのです。しかも、優しくなることによって、「よくできた人だ」と思われるようになり、ますます嫉妬の圏外に出るわけです。

どの世界であれ、自己実現をしていこうとするならば、やはり、自分の仕事のなかで専門的なものについては一流の域を突破し、誰もが認めるところまで深く穿ち入ったほうがよいでしょう。

そのような一流の域へ至るまでの自分なりの修行や努力といったものは、もちろんあろうとは思います。これは、当然のことながら、他の人からはその飛び去っていく姿が見える面もあるとは思うのですけれども、ただ、これ見よがしにはしないほうがよいでしょう。やはり、陰徳の部分、水鳥が水面下で水かきをしているような部分があるべきであって、努力しているところがすべて丸見えというような感じは少し慎んだほうがよいと思います。

他の人を助ける心の余裕

それから、自分のことだけで精一杯というような人生を生きるのではなく、その一部分をほかの人のために多少なりとも割けるぐらいの心の余裕はつくらなければなりません。そういうものができていないと、やはり、協調性なり公共心なりがないように見られるところもあります。

ですから、プラスアルファとして、何かがあったときに、他の人のことをもう少し助けてあげたり、お手伝いしてあげたりするような心の余裕はあったほうがよいかもしれません。

例えば、受験生であればどの人もだいたい同じかもしれませんが、高二から高三になるころには、一切の無駄なことをしなくなり、勉強に専念していく人が多いのではないでしょうか。

もちろん、人生にはそういう時期もあるので、しかたがないと言えなくもありません。ただ、それがすべてに通用するわけではないのです。ほかの人との関わり合いのなかで生きているときには、全部が全部、受験だと言わんばかりに、「ただただ勉強していればよい」というようにはいかないわけです。

東大在学中に全優を取り、「東大首席弁護士」などと銘打った本を何冊か出している人もいますけれども、案の定、同じようなマニュアル本ばかり書いているようです。そこには、「司法試験の口述試験のときには毎日十九・五時間も勉強した」というような話が書かれていましたが、一日の残り時間が四時間半ということは、生活時間はほとんどない状況だったということでしょう。

ただ、三十歳を超えて、まだそんなことを書いているようでは、残念ながら、結婚、その他、さまざまな人間関係においてもけっこう難しいところはあるかもしれません。ボーイフレンドのところへ行っても仕事をしていたら、「君、ここでやるなら、自分の家でやりなよ」と言われたという話もありました。そういったところは昔から変わらないのかなと思います。

そのように、かつて成功体験をしたりほめられたりした体験があったとしても、それがそのまま通じるわけではないのだということを知る必要があるでしょう。

自己実現をしていく上では、もちろん、他の人から見られる部分もあるでしょうけれども、あえて見せなくてもよい部分については、黙っておけるぐらいの胆力も要るということです。

本業以外に意外な面を持つことも必要

また、人間が他の人に認められる場合には、多少なりとも「意外性」というものが必要だと思います。

他の人について、「この人はこういう人だ」と、型にはめて考えることは多いと思いますが、その人が〝額縁〟に入れて考えていたものとは違う何かを持っていることを知り、「ああ、こんなところもあるのか」と驚くこともあります。

例えば、人間としての教養、または、その他のいろいろな関心事などもそうでしょう。

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

幸福の科学グループ創始者 兼 総裁。1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2800回を超え(うち英語説法120回以上)、また著作は30言語に翻訳され、発刊点数は全世界で2400書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「心に寄り添う。」(ドキュメンタリー・2018年5月公開)、「さらば青春、されど青春。」(実写・同年5月公開)、「宇宙の法-黎明編-」(アニメ・同年10月公開)、「僕の彼女は魔法使い」(実写・2019年公開)など、15作の劇場用映画を製作総指揮・企画している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)会長、ARI Production(株)会長でもある。

大川隆法公式サイト

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