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「女性も知っておきたい『男の嫉妬社会』」男の嫉妬学 第1回【試し読み】

2016年2月23日、東京都・幸福の科学総合本部で説かれた法話から抜粋してご紹介します(全4回)

嫉妬するのは女性だけ?

今月から四回にわたり、「男の嫉妬学」というテーマで述べていきたいと思います。今回、なぜこのような題を思いついたかと言えば、私の家内から、こんなことを言われたからです。

「先生の話には、『妻が嫉妬する』とか『女が嫉妬する』といった話は、説法や書籍などにもよく出てきていますけれども、『男が嫉妬する』という話は一回も出てきていません。しかし、男だって、嫉妬ぐらいはするでしょう? 実際にはしょっちゅうしているではないですか。これでは法(仏法真理)が欠けていると思うんです」

そう言われてみれば、確かに、男性については話したことがなかったような気もするわけです。こういうものを専門用語で「法の欠缺」と表現することもありますが、法が欠けていると、後世、やはり困ります。

そういう意味で、少々言いにくいところはあるものの、このあたりのことについても、考えられるかぎりのことは述べておかなければならないのかなと思った次第です。

そもそも、「女性は嫉妬するもの」というのは偏見であって、現代のような時代の潮流には合わない考え方ではないでしょうか。

特に仏教などはまさしくそのとおりかもしれません。お釈迦様も、現代ならば、完全に「セクハラだ」と叱られるに違いないと思われる発言をしています。「アーナンダよ、女は嫉妬深い。アーナンダよ、女は怒りっぽい。アーナンダよ、女は物惜しみをする。だから、女はなかなか悟れないのだ」などと語ったという話が遺っていて、そういうところがよく読まれてきたわけです。

こういったものを見ても分かるとおり、女性の嫉妬には頭が回っていても、男性の嫉妬については説かれていなかったわけです。やはり、時代の違いかもしれません。当時は男性のほうが圧倒的に力があった時代だったのでしょう。女性の出家に際して、当初はいろいろと足止めをされた理由も、そのあたりにあったのかもしれません。

そのようなこともあって、フェミニストからは「仏教は〝女性差別教〟だ」などと言われることもありますが、お釈迦様がそういう話をしたのは、たまたま近くにいた人たちとの人間関係の問題もあったでしょうし、必ずしも普遍的な法として説かれたものではないと思います。

そこで、今回は、教えのバランスをとるためにも、「男も嫉妬深い」という話を述べていくつもりです。

男の嫉妬学は実体験から学んでいくもの

実社会においては、女性よりも男性がしのぎを削っている世界のほうがまだまだ大きいところがあります。本当は、男の嫉妬のほうが女の嫉妬よりもはるかに大きく、根深く、強いものなのかもしれません。

しかし、真っ向から「男の嫉妬学」を捉えたものはあまり見当たりませんので、意外にサブカルチャー的文化として体得するようになっているのではないかと思います

こういったものについては、表立って教科書で教えることもできませんし、企業の社内研修等でも「『男の嫉妬について』研修」のようなものを行うことはなかなかできるものではありません。

やはり、自分自身がいろいろと実体験をするなかで、「ああ、これはまずいな」と思って悟る場合もあれば、親切な先輩が後輩に対し、「こんなときは気をつけたほうがいいよ」と教えてくれるようなことを積み重ねていくなかで知恵を得ることもあります。自分がやられてからあとに気がつくようなこともあるでしょう。

そのように、表側の学問として学んだり、研修テーマとして使われたりすることはほとんどないと思います。

ただ、実際、日本のサラリーマン社会等では、この「嫉妬学」のところは非常に深いものがあって、ここを上手に漕ぎ渡らないと、〝ボート〟は転覆して流されてしまうのが普通なのではないでしょうか。

こういったものは、大学でも教えようがありません。もっとも、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)ではこの法話を説くことによって教えられる可能性も出てきたわけですが、これを教える先生のほうに経験があるかどうかはよく分かりませんので、とりあえず言葉としてだけでも述べて取っ掛かりをつけておくつもりです。

嫉妬で悩んだ若いころ

さて、このテーマを語るにあたり、私も少し自己反省してみました。

最近では、さすがに寄る年波には〝勝てず〟、嫉妬心も緩くなりつつあり、めったに感じることはなくなっているのですが、若いころは嫉妬深いほうだったのではないでしょうか。そのように自己認識をしています。

もっとも、客観的に見ても他の人より嫉妬深いほうだったかどうかについては、正確なところは分かりません。ただ、他人と比較して引け目を感じたり、失敗や挫折等を感じて、「あの人はいいなあ」とか「うらやましいなあ」などと思う気持ちはずいぶんあったように感じます。

そのため、何か傷が入ると、言葉がだんだんきつくなるなどして、荒れてくるような現象があり、若いころにはそれを悩んでいたこともあったのです。

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

幸福の科学グループ創始者 兼 総裁。1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2800回を超え(うち英語説法120回以上)、また著作は30言語に翻訳され、発刊点数は全世界で2400書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「心に寄り添う。」(ドキュメンタリー・2018年5月公開)、「さらば青春、されど青春。」(実写・同年5月公開)、「宇宙の法-黎明編-」(アニメ・同年10月公開)、「僕の彼女は魔法使い」(実写・2019年公開)など、15作の劇場用映画を製作総指揮・企画している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)会長、ARI Production(株)会長でもある。

大川隆法公式サイト

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