web-201806-田内さん

料理の「サキドリ」は、ママのための 頑張りすぎない時間術です。<INTERVIEW 田内しょうこ>【試し読み】

かつては雑誌の編集という激務と子育てを並行。仕事と家事、育児でがんじがらめの中でつかんだ料理の「サキドリ」により時短や効率化に成功し、現在は料理研究家としてセミナーや執筆活動で活躍する田内しょうこさんに、忙しいママのための時間術をうかがいました。


「頑張ること」をやめたら
身体も心も余裕ができた

 若いころは仕事や家事の同時進行にやりがいを感じていたのですが、子育てまで加わると、本当にパツパツになってしまいました。忙しいなかでも料理だけは「子供のために」と、土鍋でごはんを炊いて、だしをとって……と頑張っていたのですが、あるとき、いっぱいいっぱいで気が回らなくて、子供に緊急病院に行くほどのケガをさせてしまって。「ここまでする意味が本当にあったのか」と、立ち戻らざるを得なくなったんです。
 「もう少し手抜きをしよう」と決めたときには後ろめたさもありましたが、例えばだしパックを使うなどして、手間がひとつ減ると考える手間も減るんですね。疲れ方も違いますし、「この子のために」と頑張っていたころよりも余裕ができ、子供に目が届くようになりました。


サキドリ❶
少しでも事前準備をする

 私が「サキドリ」に目覚めたのは、娘が小さかったころのことです。料理はできたてにこだわっていましたが、時間に余裕がなく、仕方なく冷蔵庫にあったきゅうりの浅漬け(塩もみ)にしらすを混ぜて出したら、なんと娘に大好評。「こうやって“サキドリ”していけばいいんだ!」と気づけたのが出発点でした。
 料理を作るときは、ほんの少しだけでも〝事前に準備ができている”と楽ですよね。疲れて帰ってきて、「何もない」という状態がいちばんつらいので、帰り道に「何を作ろうかな」と考えることも“サキドリ”です。さらに一歩先を行って、野菜を切っておく、肉に下味をつけておく、などができていると、よりレシピもイメージしやすくなります。例えばニンジンを半分しか使わないレシピのときでも、全部切って分けておけば、次に使うときにわざわざ切る手間が省けて時短になります。準備できている食材がひとつでもあると、気持ちが楽になりますよね。・・・・・・

表紙
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記事DATA

田内しょうこ 

料理研究家

米カリフォルニア州のミルズ女子大を卒業後、出版社勤務を経て料理研究家に。働く女性や共働き家庭のための食事法や時短術を教室やセミナー等で伝える。一男一女の母。著書に『時短料理のきほん―1日5分「先取り習慣」で、かんたん、おいしい。』、『サキドリ:じぶん時間ゼロ、ダメ主婦、ダメ社員だった私が人生を取り戻した小さな習慣』(ともに草思社)など。5月下旬に「汁かけごはん」(駒草出版)発売予定。