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「複雑な家庭で育ち自分が幸せな結婚ができるか不安です」

幸福実現党 釈量子党首が、アユハ読者のさまざまなお悩み相談にお答え。日常の不安も政治の疑問も、まとめてクオンタム・リープ(量子的飛躍)させて解消しちゃいます。

クオンタムリープ幸せな結婚

幸せな家庭像が描けない……

 実は今回、Oさんが「クオンタム・リープ」初の男性の質問者なんです。

O そうなんですか! 責任重大ですね(笑)。私が相談したいのは、結婚に関することです。私の母は台湾人で、小学生のころに両親が離婚しています。その後は母に引き取られたのですが、再婚相手とうまくいかず家を追い出され、小学校4年生からずっと寮でひとり暮らしをしていました。家族との思い出がほとんどなく、早く結婚したいのに、〝普通の家庭〟がどういうものか想像できないんです。

 10歳ぐらいからひとり暮らしをされていたんですか。それは寂しかったですよね……。今はご両親とは?

O 父とは最近になってよく会えるようになったんですが、母にはずっと連絡を絶たれています。

 もしかしたら、お母様は罪の意識を持っていて、Oさんと向き合うことが恐いのかもしれませんね。

O そうかもしれません。でも今の私は、母に対して生んでくれた感謝しか持っていないんです。会えなくてもいつか恩返しがしたくて、母の祖国である台湾で仕事をするという夢を持っています。

 立派な志です!なんだか胸が熱くなってしまいました……。

O いえいえ!ですが一方で、異文化交流の大変さもよく知っています。国際結婚にしても、相手の文化に対する理解の気持ちを持たないと、関係を保つのは難しいです。

 そうですね。Oさんが生まれた90年代初期に比べて、日本の国際結婚の件数は増えています。厚生労働省によると、2016年の国際結婚の件数は約2万1180件で、婚姻数全体の3・41%に当たります。ハーフのタレントさんで活躍している人も多いですし、国際結婚も珍しくなくなってきました。

 

善きものを引き寄せる人は逆説的に「愛を与える人」

 現在はどんなお仕事を?

O 建築系のコンサルティングをしています。実は今の会社の社長が、面接のときに「私を第二の父だと思いなさい」と言ってくれて、この人にならついていきたいと思ったんです。

 このご時世にそんな美談があるんですね……。社長さんや周囲の仲のいいご家庭を見て幸せな家族像をイメージし、ネガティブで破滅的な思考にならないよう注意することが大切だと思います。まだ若いので焦らず、「30歳までは修行だ」と、自分づくりをする心の余裕を持たれるとより良いのではないでしょうか。

O ありがとうございます。でもやはり、家庭を持つことに不安が……。実は早く結婚したいのには理由がありまして、私をすごくかわいがってくれた90歳の祖父と祖母に、結婚した姿を見せて安心させてあげたいんです。

 どこまで美談なんですか! 今日は感動しっぱなしです。それでしたら社長さんなど親しい年上の方に「いい人がいたら紹介してください」とお願いしてみるのはどうでしょうか。他にも幸福結婚相談所に登録すると、素敵な出会いがありますよ。男も女も関係なく、最終的な人間の魅力は〝誠実さ〟です。お話を聞いていて、Oさんはいい縁を引き寄せられる方だと感じました。善きものを引き寄せる人というのは、逆説的に「愛を与える人」なんですよ。

O そうでしょうか。自分で言うのもなんですが、私は年上の人にかわいがってもらえるタイプで、それを「愛を奪っている」と感じていて……。

 そのように感謝の思いが出てくるのであれば大丈夫です。ここまで頑張った自分をもっとほめてあげてください。ご両親への感謝の思いも持ちながら、悪いと思う部分は反面教師ととらえ、「こうはなるまい」と決意して、逆の手を打つ。Oさんならきっと、似た悩みを持つ方のお手本になってあげられると思います。

O はい、これからも頑張ります。尊敬する釈党首とお話ができてよかったです。ありがとうございました!

 

Shaku’s Advice

誠実な人は良縁を引き寄せる。
親のマイナス部分は反面教師に、「こうはなるまい」と逆の手を打つ。

 
(「Are You Happy?」2018年6月号【釈量子のお悩みクオンタムリープ!】)

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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