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【試し読み】美と降魔について 第1回「“美女”は男にとってのアクセサリー?」

2017年9月7日、東京都・幸福の科学 特別説法堂で説かれた法話から抜粋してご紹介します(全4回)

宗教的には「美」の追究は
優先度が落ちる?

今回から、全4回にわたって「美と降魔について」という題でお話ししたいと思います。
これは、執着を去る教えを説いている仏教の観点から言うと、かなり“厳しいテーマ”です。ちなみに、釈尊に、「美と降魔について」という話をするので、指導霊をしてくれないかと聞いたら、即座に却下されました。「ありえない」ということでした。
ただ、これは幸福の科学が国際性を持っている宗教であることの証拠なのです。世界の各地のさまざまな宗教においては、それぞれいろいろな考えがありえるからです。もちろん、日本の宗教にもいろいろな考え方がありえます。
ですから、それらすべてを吸収して、なるべく“よいところ”をつかみ取ろうとしている幸福の科学としては、「美と降魔について」の何らかの、現代的な“ありえる”形を導き出したいと思います。
ただ、これに関しては、最近、幸福の科学グループで芸能系の活動が活発になっているため、やや誤解されている面も出てきたかなという気もします。つまり、芸能系の活動をすると、「やはり、この世的に美人だったり、声がきれいだったり、外見がよかったりする人が、女神や菩薩、観音さんになっているのかなあ」という感じを持つ人が増えている、あるいはそう感じる人を霊言集等によって増やしてしまっている可能性もあるということです。したがって、この論点を一度“洗い直してみる”必要があると思っています。ただ、実に難しいところではあります。
私は、美そのものを否定する気持ちはまったくありません。「真・善・美」というように、「美」も、この世的に値打ちのある追究項目の一つではあると思うのですが、やはり、宗教的に何かを追究すると、別の何かが〝落ちていく”面もあることはあります。というのも、仏教的に見ると、「美」は、やや優先度が落ちているのだろうと思うのです。「善」や「真」に対する追究のほうがもっと熱心です。
しかし、宗教でも、時代が経ち、だんだん教団が大きくなったり、財産等が豊かになったりしてくると、当然ながら、尊さや天上の美を表現するのに、いろいろと建物を建てたり、絵画を描いたり、音楽をつくったりして、繁栄期を迎えることになります。時代を下っていくと、そういう面が出てきます。
ただ、教団の原初のときには、釈迦もキリストも、それほど頓着しているようには見えない面があります。これは、しかたがないのでしょう。ある程度、そういうところはあるのかなあと考えます。

プリンセスは美人が定番

このあたりについて、さらに考えを深めていきましょう。
例えば、昔話で、王様とお妃様が出てくる場合、西洋のものでも、だいたいお妃様は美しいものとされています。美しくない場合は、魔女みたいな感じで、相手をいじめたり、苦しめたりするような出方の場合のみです。それ以外は、一般的には美人として描かれます。
プリンセスも同じです。だいたい、王女も「美人」というのが定番です。これを崩すのはかなり難しいでしょう。これを崩したら、絵本にもならないし、物語にもなりません。最初の一ページ目からもう読んでもらえなくなるというところがあるので、だいたい、そういうふうに決まっているものです。
(人々の)そのようなものへの憧れも、一つにはあるのかなと思います。
日本の皇室でも、次の天皇になる皇太子が結婚するときに、相手の条件の一つとして、「美人であること」というのがはっきり入っています。これは、現代的には、ほかのところで出すと、少し差別になるような条件かと思うのですが、「美人であること」というものがあるのです。
さらに言えば、現在の皇太子さまが雅子さまと結婚する以前の条件では、「美人であること」のほかに、極めて言いにくいのですけれども、「男性経験がないこと」がありました。
もう一つ、「女腹ではないこと」というものもありました。“女性ばかり生まれる家系”というものがあるのですが、皇室は、だいたい男子が相続するようになっているので、「男腹であること」という条件もあったのです。
しかし、雅子さまのご実家は、雅子さまも女性で、妹も“双子で美人の女性”というように、見事に三人とも女性でした。ですから、本当は条件に引っ掛かったのですが、「今は少子化の時代だから、そんなことは言っていられない」ということもあったようです。
そして、これも言っていいのかどうか少し分からないのですが、「頭がいいこと」というのも一つ入ってはいました。

皇室や王家に嫁ぐ人の条件が
「美人であること」の理由

それでは、なぜ、皇室に嫁ぐにあたって、「美人であること」が条件にされるのでしょうか。
それは、皇室が国民から尊敬や敬愛を受けるため、天皇と連れ添って出てくる人に、人々から見て、「ああ、われわれ庶民とは違うんだなあ」「尊い方なんだなあ」という感じを、ある程度、持たせる意味があったのでしょう。そういう意味で、美人であることがよいというか、「普通のサラリーマンではあんな美人はもらえない」という感じのほうがよいということも、一つにはあったのかなと思います。
ただ、“皇室的な美”は、世間で言うところの美女とは少し違う面があるように思います。つまり、官能美、官能的な美というか、よく写真集、特によい写真集ではないほうの週刊誌もどきの写真集などに出てくるような 感じの美人は、それほど好まれないということがあるのです。……

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

幸福の科学グループ創始者 兼 総裁。1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2800回を超え(うち英語説法120回以上)、また著作は30言語に翻訳され、発刊点数は全世界で2400書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「心に寄り添う。」(ドキュメンタリー・2018年5月公開)、「さらば青春、されど青春。」(実写・同年5月公開)、「宇宙の法-黎明編-」(アニメ・同年10月公開)、「僕の彼女は魔法使い」(実写・2019年公開)など、15作の劇場用映画を製作総指揮・企画している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)会長、ARI Production(株)会長でもある。

大川隆法公式サイト

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