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(試し読み)<座談会>私たち・僕たち「シングル家庭」で育ちました。子供編

離婚や死別などによって、母子家庭で育った独身女性3人。彼女たちはどのようにして父親のいない寂しさを乗り越えたのでしょうか?

大野さん(21)
大学4年生。大野さんが5歳、妹が2歳のときに両親が離婚。
三浦さん(仮名・21)
大学4年生。1歳のときに父親が逝去。
松岡さん(仮名・31)
会社員。3歳のときに両親が離婚。

わが家が母子家庭になった理由

 私は1歳のときに父が亡くなってから母子家庭で育ちました。なので父の記憶がまったくないんです。

 私も3歳のときに両親が離婚したので父との思い出はほとんどなくて、顔も思い出せません。父が浮気をしたり、ギャンブルにはまって生活費を勝手に使い込んだりして何千万円も借金を抱えるようになり、母は逃げるように離婚したみたい。だから小さいころは父親に対してあまりいいイメージがなかったですね。

 それは大変ですね……。私は5歳のときに両親が離婚したので顔は覚えています。まだ幼稚園児だったので、記憶は断片的なんですけど。父は離婚してから1、2年後に再婚して子供もできたので、異母弟がいるんです。今も近くに住んでいて会うことはできるので、大学2年生のときに一度だけ会いました。

お母さんが悲しむから「寂しい」は言わない

 お父さんがいなくて寂しいと思うことはありましたか?

 祖父母との二世帯同居だったのでそれほど強くは感じなかったんですが、小さいころに母に叱られて、思わず「お父さんのところに行きたい!」と言ってしまったことがあるんです。そうしたら人前では絶対に泣かなかった母が泣き崩れてしまって。〝地雷を踏んでしまった〟ということが子供心にも分かったので、それ以来「お父さんがいなくても全然大丈夫だよ」と、母を励ます言葉を出すようになりました。今は母も吹っ切れているんですけど。

 私もなんとなくそれは〝言っちゃいけないこと〟っていう感じがあったから、寂しい気持ちは外に出さないようにしていました。母が自分のために一生懸命働いてくれているのは分かっていたので、心配をかけたくなくて。そのせいなのかは分からないけれど、今でも〝いい子でいなきゃ〟と自分をつくったり、悩みを溜め込んでしまったりするところがあります。

 分かります!

 あと、小学校高学年くらいからは母が週2で夜勤の仕事をするようになったので、学校から帰ってきても、朝起きて登校するときも、誰もいない状況にすごく孤独を感じた時期がありました。

 食事はどうしていたんですか?

 母がお惣菜を買ってきてくれて、「これを食べてね」って言われる感じ。最初はそれが普通だと思っていたんですが、学校帰りに友達の家に行ったときに友達のお母さんが手作りのおやつを出してくれて、「こういう家庭があるんだ!」って衝撃を受けて(笑)。

 友達と遊ぶようになると、周りとの違いに気づきますよね。
……

 


 
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