web-201711-小川真琴

【試し読み】女優 小川麻琴さんインタビュー

約5年間、国民的アイドル「モーニング娘。」の第5期生として活躍していた小川麻琴さん。卒業後はニュージーランドに約1年3カ月留学し、TOEICテストでも高得点を取得する小川さんに、留学生活の思い出や今後の目標についてうかがいました。

海外留学が教えてくれたチャレンジ精神と英語の魅力

モー娘。を卒業して「英語」に挑戦

 「モーニング娘。」(以下、モー娘。)を辞めるとき、「卒業したら何か新しいことに挑戦してみよう」と思ったんです。当時、モー娘。を卒業した先輩で留学経験のある人はいなかったので、まったくの思いつきですが、英語をやってみようと思って。卒業するときに「留学します」と宣言して、2カ月後にはニュージーランドに行きました。
 もともと英語は好きでも嫌いでもなかったんです。おかげで苦手意識すらなく、当時18歳の若気の至りで、好奇心だけで留学を決めました。もちろん、行ってからすごく苦労したんですけど(笑)。
 留学をして、誰も「モー娘。の小川麻琴」を知らない環境で普通の生活をしてみたいという気持ちもありました。青春時代をモー娘。に捧げたので、海外で学生生活をすることで、いったん休憩というか、第二の青春を過ごせるんじゃないか、というそんな思いもありました。

ニュージーランド留学について

 ニュージーランドを選んだのは、留学経験のある知り合いの方から、自然が多くて街が騒がしくなくて、英語に専念できる環境だとおすすめしてもらったからです。モー娘。を卒業してすぐに、下見がてら姉とふたりでニュージーランドに旅行に行ったんですが、実際に自分の目で見て、「すごくいい国だな」という印象を持ちました。皆さん、自然に囲まれた、ゆっくりと流れる時間のなかで暮らしていて、食べ物も魅力的で、すぐに好きになりました。

挫折からのスタート

 留学前は、「2~3カ月ぐらいで英語がペラペラになるだろう」と甘く考えていたのですが、現実は想像以上に厳しいものでした。英語がまったくできないままひとりで現地に行ったので、空港に着いた時点ですでに泣きそうになってしまって。向こうの警備員さんたちは体も大きくて怖い印象を受けたし、空港のなかでどっちに行ったらいいかすらも分かりませんでした。結局、留学センターの人が迎えに来てくれたんですけど、そのときは「大変なところに来てしまった……」と思いましたね。
 最初の1カ月間は、英語の先生がいる「ティーチャーズホームステイ」というホームステイ先で過ごしてから学校に通い始めたんですが、英語だけの環境で、ほとんどコミュニケーションが取れませんでした。学校でも、何の授業をしているのかさえ分からなくて、「麻琴、どう思う?」と先生に当てられても返答できなくて、授業中に泣いてしまったこともあったり。
 そんな時期を支えてくれたのは、両親と応援してくれるファンの人たちの存在でした。毎日、スカイプで日本にいる両親と話しては、励まされて元気をもらっていましたし、「日本で待っていてくれるファンの皆さんの応援に応えたい」という思いも、慣れない留学生活の大きな支えになっていました。

英語習得までの道のり

 英語が耳に慣れてきたのは、3カ月ぐらい経ってからでしたね。友達もでき始めて、やっと毎日泣いて過ごす状態から脱することができて。まだ全然しゃべれなかったんですけど、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきたことで、気持ちが前向きになっていきました。「前よりは話せる」という喜びに比例して、英語学習の熱意も高まって。 そんななかで痛感したのは、単語力の重要性です。単語が分かっていれば、文法が多少間違っていても大抵のことは伝えることができますから。とにかく単語をひとつでも多く覚えようと、20分のバス通学の間に単語帳を読んだり、覚えたいと思った単語をピックアップしてカードに書いて持ち歩いたり、夜寝る前にも「単語を10個覚える」と目標を決めて、毎日続けました。
 耳馴染みのある単語だと、「この単語、聞いたことある!」となりますが、耳に止まらない単語は分からないし、何回聞いても入ってこないんです。それに聞き取れないと、話すのも難しい。実際、私が英語をしゃべれるようになったのは、耳が英語に慣れてきたころでした。だんだん英語への拒否反応が薄れ、フレーズをまねて口に出してみるなかで、少しずつ話せるようになっていったんです。

アユハ11月号表紙
続きは本誌へ