web-201708-油井さん

Tシャツと短パンで 少年の心がよみがえる【Vol.10】

「パートナーをもっと美しくオシャレにしたい」――そんな女性たちの願いを叶えるファッションコラム。メンズファッション業界の裏側を知り尽くした油井誠氏が、女性読者とそのパートナーのファッションセンスUPをお手伝いします。

毎年夏が来るのも当たり前じゃなくて奇跡なのだと、若くして気づく人は少ないでしょう。Tシャツと短パンの季節になると、積もり積もったしがらみや煩いを脱ぎ捨てて、心の中の少年が息をふき返します。成長発展の季節でありながら、実は積極的な反省にも向いているのかもしれません。

かつてTシャツは下着でした。裸に一番近く「脱ぎ捨てた」感もあって体型がズバリ。夏が近くなるとジムが混み出すのはそのせいでしょうか。

アメリカ海軍では、船内作業の際に白いフレアパンツと合わせて着ていました。大戦の戦勝気分から、船員たちがそのまま街に繰り出したことで白いTシャツが流行したと言われています。下着製造会社へインズがコブ(水兵)シャツとして販売しました。
   
Tシャツとジーンズはもっともセクシーなメンズウェアとも言われます。50年代になると……

8月号表紙
続きは本誌へ
記事DATA

油井誠 Makoto Yui

長野県生まれ。関西外国語大学外国語学部英米語学科在学中にアメリカへ留学。卒業後、セツモードセミナーで絵と服飾デザインを学び、編集記者、ファッションモデルエージェントを経てファッション業界へ。メルローズのプレスを皮切りに、Men’s Melrose、TAKEO KIKUCHI、パーリーゲイツのメンズデザイナー、伊勢丹研究所のメンズコーディネーター、ラコステのメンズMDチーフ、リーバイ・ストラウスジャパンのバイヤー、MDプランナーなどを務める。現在はフリーランスとして活動中。