子育て110番_201707

わが子をほめよう!【子育て110番】 vol.73

「私の子育て、これでいい?」――子育て中のママたちは、毎日が試行錯誤の連続です。そんなママたちに、大切な子育てのヒントをお届けします。

ほめるって、どういうこと?

パパ、ママ、毎日お子さんのことをほめていますか? 「時々はほめています」という方も、「いやぁ、ぜんぜんほめてないなぁ」という方も、ぜひ一度、ほめるという行為について深く考えてみてください。
ほめるの意味を辞書で引くと、「相手を優れていると認める。高く評価する。また、それを口に出して言う」あるいは「祝福する」と書かれています。ほめるという行為自体が、人として優れた行為なんですね!

大人にほめられた子は、どの子もうれしそうにします。みなさんのお子さんはどうですか? ドヤ顔になる子、照れ笑いする子、戸惑いながらはにかむ子、ほとんど顔に出ない子など、表情の濃い薄いは様々だと思いますが、耳をすまして寄り添うと、「うふふ」「えへへ」といううれしそうな心の声が聞こえてくるでしょう。

大人だって人からほめられるとうれしいものです。なぜうれしいのでしょうか。 それは、ほめるという行為が「強い肯定のサイン」だからです。
大人になると、相手が自分をほんとうはどう思っているのか分かりにくいものです。肯定的に思われているのか、それとも否定的に思われているのか、なかなか分かりませんが、言葉に出してほめてもらうと、「ああ、この人から肯定的に思われているんだなあ。自分は良いところがあると認めてもらえているんだなあ」と分かり、安心します。それは子供も同じです。

ほめるの反対語は?

 
では、ほめるの反対語は何でしょう? 叱る、でしょうか? ブブー、違います。ほめるの反対語は、けなすです。けなすとは、「ことさらに相手の悪い点を取り上げて非難する」行為です。非常に強い否定です。恐ろしいですねえ。こういう「否定的な思い」を人から向けられると、誰でもつらく悲しくなります。もしあなたが、身近な人から日常的にけなされ否定され続けると、どうなりますか? きっと、心が潰れそうになって萎縮してしまうでしょう。あるいは、怒りにまかせて反撃に出るかもしれませんね。

親は、叱るとけなすを混同しないように注意しなくてはなりません。子供が間違ったときには叱って間違いを正すことも必要です。しかし、叱る言葉の中に、相手の人格や自尊心を傷つける言葉が含まれていないか、十分反省してみることが大切です。

ほめると、子供が思い上がる!?

親御さんの中には、「ほめると、子供が思い上がる」と考え、ほめることに抵抗を感じる方もいます。みなさんはどう思いますか? たしかに、自分を実力以上の人間だとうぬぼれたり、他を見下すような人間になってはいけませんが、それは、ほめられたことが原因というよりも、親や周りの大人から、反省や克己心、広く他を認めることの大切さを教えてもらわなかったせいではないかと考えます。

パパやママ、自分が子供のころ、親にほめてほしかったですか? 良いところを認めてほしかったですか? あなたが子供のころ親に求めたものと同じものを、あなたのお子さんも求めています。それを、与えてあげましょう。

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奥田敬子 Keiko Okuda

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。