幸福論イメージ2016011月号

結婚の心得について 第7回「結婚の『プチうつ』の乗り越え方(前編)」(2017年5月号)

<質問>結婚が決まると、楽しいはずなのに、なんとなく不安になってきて、プチうつやマリッジブルーになる方もいます。そうしたプチうつ・マリッジブルーの乗り越え方を教えていただければ幸いです。

2016年7月19日、幸福の科学・総合本部礼拝室で説かれた法話から抜粋してご紹介します(全8回)。

恋愛と結婚は違う

 基本的に知っておかなければいけないのは、恋愛と結婚は少し違うということです。
 今は、昔ほど見合いは多くなく、恋愛結婚のほうが主流だと思いますが、見合い結婚は、外国人からは、よく「信じられない」と言われていました。「どうして、そんなことで結婚できるんだ」と、〝野蛮な風習〟のように言われていることもあったのです。
 見合い結婚の場合、「世間的にはある程度釣り合っている」ということは判定可能です。ただ、好きで結婚したわけではなく、無難なあたりで決めていることが多いでしょう。そのため、結婚した段階ではピークに来ていないので、「結婚してみたら意外によかった」ということで、だんだん尻上がりによくなっていく場合もあります。
 ところが、恋愛結婚の場合はピークで結婚する場合が多いのです。ピークを過ぎてから結婚する人もいますが、恋愛と結婚の違いを知らないために、結婚が決まると、マリッジブルーになる方が多いのではないかと思います。
 恋愛は、「自分と違う異質なものに惹かれ合う」傾向があります。
 この異質なものに惹かれ合う情熱が湧き立ったときに恋愛が生ずるのですが、異質なものがぶつかって、マイナスが出る場合はブルーになります。補完し合う関係になるとプラスに働くのですが、異質なものが異質なままで一つの家庭のなかに存在すると、毎日ぶつかることもあるのです。そのあたりの問題は一つあるでしょう。
 それから、結婚したあとは、独身のときと比べると自由度が減り、負担が増えます。だから、勤めていた女性は、だいたい、いったん退職したり、嘱託社員になったりするようです。あるいは、「子供が大きくなってから、もう一回就職する」というようなかたちで対応している人も多いです。今の「保育所をつくれ」という問題もありますが、日本全体ではなかなか対応しきれていないようです。
 男性のほうも、やはり、結婚すると、いろいろと負荷がかかってくるところはあります。会社の仕事だけですでにいっぱいいっぱいだった人にとっては、負荷がかかってくるのです。
 例えば、「家を建てなければいけない」とか、「マンションを買わなければいけない」とかいうことになれば、借金を背負わなければいけません。また、「子供が幼稚園受験だ」とか、「小学校受験だ」とかいって、奥さんがネジを巻き始めたら、「仕事で頭がいっぱいなのにたまらんなあ」とか、「どうにか自分で勝手にやってくれよ」とか思っても、やはり巻き込まれます。「両親がちゃんと出て、面接を受けなければいけないのよ」などと言われたら、もうたまらないものです。

子供ができたときの
夫の喪失感

 独身時代には、いい感じで付き合っていたものの、子供の世話が始まると、男性は奥さんを子供に取られたような気になります。
 これは、失恋に似たような感じです。自分たちの子供だからかわいいはずなのですが、そうは言っても、やはり、奥さんが子供にかかりきりになってくると、失恋したような感じというか、いなくなったような感じがするのです。そちらに取られている感じです。
 奥さんは奥さんのほうで、赤ちゃんや小さい子供の世話をしていたら何もできなくて、買い物にも行けないというような状態になってくることもあります。
 それが、夫のほうから見れば、急速にサービスが低下するように感じるのです。しかも、サービスが低下するだけではなく、たいてい、「あんたも手伝ってよ」ということになります。それで「帰りに〇〇買ってきてって、朝頼んだのに、どうして忘れてきたのよ」とか言われたりします。晩ご飯に間に合わない時間帯に帰ってくると、「いや、残業があったんだ」とか、「どうしても断れない相手から酒飲みに誘われたので、買って帰るのが遅くなった」とか言っても、なかなか許してもらえず、怒られることがあります。
 帰りが遅い人の場合、奥さんは不満が溜まっているので、トイレに立てこもる男性もいます。初期のころの当教団にもいたのですが、トイレに立てこもる男性がいるのです。すると、奥さんが椅子を持ってきて、トイレの前に座り、なかに入って隠れている男性に、ワアワア、ワアワアと一日の出来事をしゃべり続けるというのです。そのように夫を監禁したまま話し続けて、一時間ぐらい話を聞いてもらわないと収まらないという人もいたりするので、大変です。
 あるいは、男同士で飲みにいったりしていると、ときどき、時計を見て「ちょっ、ちょっ、おっ!」とか言い出す人がいます。すると、ほかの結婚している人から、「赤ちゃん、お風呂に入れるんだろう?」とか、「帰ったほうがいいんじゃない?」とか言われて、「いやあ……」とか言って帰るのです。
 子供が二人とかになると、奥さん一人で両方は見られなくなることもあるので、夫がお風呂に入れる当番になったりすることがあります。そうすると、時計を見て、「早く帰らなければいけない」「お風呂に入れなければいけない」「寝かさなければいけない」ということになるのです。
 ですから、かつてのエリートの姿が無残に砕けていきます。自己イメージとしても砕けていくのですが、奥さんとしては、「なんか役に立たない人だな」という感じで不満が溜まってくるのです。
 このあたりは、やはり、結婚前には少し予想できません。
 二倍の能力が要るかどうかは分かりませんが、少なくとも一・五倍ぐらいは働ける余地がないと厳しいでしょう。子供のところも、どのくらいまで可能かを考えなければいけないし、年齢の感覚なども考えなければいけないところがあります。
 私の両親も、兄弟を産むときに、四年、間を空けたようです。子供を大学にやろうと思っていたそうで、「四年ぐらい空くと楽だろうと思って、そうしていた」ということなのです。「もしかすると、その間に犠牲になった人がいるのかもしれない……」と思ったりもするのですが、両親はそれについては語らないので分かりません。そのように、いろいろな考えは要るかもしれません。
 子供も躾けながら自立させていかなければいけないし、子供ができたあと、本当は、「一緒に喜んでくれればいいのに」と思うでしょうけれども、夫のほうには喪失感があるということも知らなければいけません……

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。2016年には立宗30周年を迎え、信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2,500回を超え(うち英語説法100回以上)、また著作は28言語以上に翻訳され、発刊点数は全世界で2,200書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「さらば青春、されど青春。」(2018年初夏公開)など、12作の劇場用映画を製作総指揮している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)の会長でもある。

『素顔の大川隆法』特設サイト

大川隆法公式サイト

五月号表紙
続きは本誌へ