web-201704-ayuhasyouken

清水富美加さんの 出家報道にみる決意と使命

人気若手女優・清水富美加さんが、突如「幸福の科学に出家します」と発表しました。映画3本、CM2本、テレビやラジオのレギュラー番組を多数抱えた売れっ子若手女優が選んだ「出家」について、一連の騒動とともにまとめました。


突然の「出家」報道

 「清水富美加『出家』引退」
 「幸福の科学のために働きたい」
 2月12日、スポーツ新聞各紙にこんな見出しが躍った。人気若手女優の「出家」宣言はテレビやインターネットでも報道され、SNSはファンの動揺の声であふれた。
 清水富美加さんは現在22歳。ドラマや映画のほか、その元気なキャラクターでバラエティー番組でも活躍していた。13歳で芸能界入りし、少女向け雑誌のモデルなどのほか、「仮面ライダー」シリーズなどに出演。2015年にはNHK朝の連続テレビ小説「まれ」で土屋太鳳演じるヒロインの親友役を好演し、一躍人気女優となった。
 前日はレギュラー出演のバラエティ番組を体調不良を理由に欠席。さらに突如ツイッターで新しいアカウントを取得したと告知し、その数十分後に公式アカウントが削除されたことからも、「清水富美加に何があったのか」という声が飛び交う中での「出家」報道だった。

事務所に有利な「専属契約」という「奴隷的契約」

 幸福の科学グループは同日14時から説明会を緊急開催。同グループ専務理事 兼 広報担当の里村英一氏と職員弁護士(清水富美加代理人)の佐藤悠人氏が出席し、里村氏が「清水富美加さんは幸福の科学に出家いたしました」として、子供のころから家族で幸福の科学に入信していたこと、つらいことがあっても「元気や励ましを届けたい」という思いで活動を続けてきたが、人道的な作品に出演したいという意思に反する仕事が与えられるようになった、などと説明した。
 そして、「青天の霹靂のように出家を希望したとみられる報道がされましたが、出家には大きな伏線がありました」と、報道の不十分さを指摘。給与体系が最初は歩合制で、売れてきたら月給制にされたことや、常に「死にたい」と訴えていたこと、事務所に“干される”恐怖の中、水着撮影など良心や思想信条にかなわない仕事も受け続けた結果、ついには心身に不調が生じ「命に関わる危険」と、ドクターストップがかかったと説明した。事務所側に圧倒的に有利な「専属契約」という名の「奴隷的な契約」から逃れるために、宗教上の緊急救済の観点から出家としての受け入れを決めたと明かし、これからは千手千眼観音にちなんだ法名「千眼美子」として活動すると伝えた。


食い違う事務所側の説明

 説明会の内容はすぐにマスコミ媒体で報道されたが、「やりたくない仕事を断れずつらかった」など一部が誇張されたこともあり、賛否両論の意見が相次いだ。大物と呼ばれる芸能人からは「ギャラが少ないのもこの業界では普通」「仕事を途中で投げ出すのは無責任」などのバッシングが巻き起こり、一方で「よほどつらかったのではないか」など、理解を示す声もあった。
 しかし清水さんは突如すべての仕事を放棄したわけではない。代理人弁護士によると、すでに決まっていた仕事に迷惑がかからないよう、1月下旬から事務所と清水さん、幸福の科学は契約終了に向けて話し合ったという。その間、清水さんは心身への負担と戦いながら過密スケジュールをこなした。2月上旬には体調の問題もあるため「少しずつ仕事を減らせないか」と掛け合ったが、その当日にみっちりと仕事が入ったスケジュールが手渡されたという。それを見て清水さんは大きなショックを受けた。ドクターストップがかかるほど体調はさらに悪化し、仕事が一切できない状態になってしまったのだ。
 事務所であるレプロエンタテインメント側も12日中に会見を開き、「幸福の科学側の主張には食い違いがある」と説明。「適切な報酬を払ってきた」「食事や寮などは事務所が負担していた」として、仕事についても本人と話し合い、押しつけたことはないと話し、「本人も積極的だった」と釈明した。
 しかし清水さんは同日、ツイッター(2月19日現在、千眼美子名義)に「力ある大人の怖い部分を見たら 夢ある若者はニコニコしながら
全てに頷くようになる。そんな中ですり減って行く心を 守ってくれようとしたのは 事務所じゃなかった。」と投稿。仕事を受けるうえでの重圧や恐怖心を吐露した。
 幸福の科学側も「事務所は憲法に定められた職業選択の自由を侵害している」「一種の“苦役”ともいえる就労環境だった」と説明。事務所側が今年5月20日まで残っているとする「専属契約」も、6年以上継続しているため民法上の期間の定めのない雇用契約に過ぎず、2月末に解除可能であるうえ、病気による就労不能による即時解除も可能として協議を進めている。


人々を幸せにする出家者として

 幸福の科学では清水さんを「『出家』であり引退ではない」と説明。そのせいか、「幸福の科学に“事務所移籍”をしただけ」「他の仕事は降板して宗教の広告塔になるのか」といった批判もある。しかし「出家」は、〝事務所の移籍”ではない。仏教で使われる言葉であり、辞書によれば「世俗の生活を捨てて、僧となって仏道を修行すること、またその人」(デジタル大辞林)。神仏にすべてを捧げ、悟りの道を歩むのが出家者の姿である。そして幸福の科学は説明会で、「法を説くことや、自殺を減らすための運動など、出家者としての仕事はさまざまです」と説明している……。

四月号表紙
続きは本誌へ