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偉人たちの夢エピソード「岡 潔(おか きよし)」

世界的に有名な偉人のなかから、夢にまつわるエピソードを持った5人をご紹介します。

“嗜眠(しみん)”後に生まれた数学者の大発見 岡 潔(おか きよし)
純正数学の研究に没頭し、多変数解析函数論(たへんすうかいせきかんすうろん)の分野における三大問題と言われていた難題に解決を与えた岡潔。
数学界に多大なる功績を残した岡はフランス留学中に多変数解析函数に出会った。帰国後も解決のための第一の着手点を考え続けた岡は部屋に閉じこもり、毎朝あらゆるプランを立てては試みるが、夕方にはうまくいかないことが判明する毎日を送っていた。
そうして3カ月が過ぎ、立てるプランがなくなった岡は北海道で下宿を始めたが、もはや新しいプランは思いつかない。考え始めてから10分もたてば眠ってしまう毎日が続き、“嗜眠(しみん)性脳炎”というあだ名までつけられてしまう。
ある朝の朝食後、妙にじっとしていたくなった岡は、2時間近く座り込んでいた。そしてある瞬間、パッと考えの方向がはっきりした。そのひらめきは多変数解析函数についての第一論文から第五論文までの元となり、岡の発表は世界で賞賛を浴びた。
岡は熱心な仏教徒でもあり、数学は論理や計算だけでなく、本質に情緒や情操があると考えていた。数学の証明を仏教の悟りのように捉えていた岡。“嗜眠”中も霊人たちと考え続けた結果、インスピレーションをひらめきという形で受けたのかもしれない。

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