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ギリシャの美を求めてvol.3 “存在の愛の美について”

「新時代の美」の創造のために日々活動を続ける芸能事務所ニュースター・プロダクション。芸能統括専務取締役・竹内久顕氏による連載「ギリシャの美を求めて」の最終回では「存在の愛」の美についてお届けします。

芸術を通して人類に導きを与える「存在の愛」の美

 最終回は、「存在の愛」の美について探究してみます。これは、新しい時代を開く、文明の夜明けのような美といえます。
 ここで、パブロ・ピカソの代表作「ゲルニカ」(図①)を取り上げたいと思います。この絵画は、ドイツ空軍によってスペインの小都市ゲルニカが爆撃され、非戦闘員である一般人が犠牲となった悲劇を、衝撃的に描いたものです。ファシズムに対する怒りとともに、その狂気さが表現され、平和への希求を感じさせます。
 牡牛がファシズムで、馬は人民であるとする解釈が有名ですが、ピカソはそうした解釈をすることは本意でなく、「牡牛は牡牛であり、馬は馬である。画家が作品に込めた美の概念を、鑑賞者が見たいように見ればよい」と指摘しています。つまり、その中にある霊的バイブレーションを感じ、頭で見るのではなく、心の目で見ることを勧めているのです。
 「ゲルニカ」がパリ万国博覧会で公開されたときは賛否両論でした。スペインでは、むしろ反対する人のほうが多かったといわれています。しかし、賛否両論を起こしながらも、「ゲルニカ」は世界における民主化の象徴となっていったのです。ピカソ自身も、この絵画が故郷に戻るときは、スペインが民主化したときであると言及しています。
 結局、この作品は単なる絵画ではなく、人々の平和への希求、ファシズムの狂気を世界中に伝え、人間の尊厳、神の尊厳、本来神が定めた善悪とは何なのかを伝える芸術作品となっていったのです。まさに時代精神となりえた美であったということです。存在の愛の美とは、このように芸術を通して人類に導きを与え、神の願う方向に人々を導く影響力をもった美であると思うのです。……

竹内さん画像

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2017年初夏公開予定
「君のまなざし」
大学生の健太は、友人の朝飛に誘われ夏休みのペンションで住み込みのバイトをすることに。そこで出会った神社の巫女・あかりとともに、3人は不思議な事件に巻き込まれ……。
製作総指揮・原案:大川隆法/監督:赤羽博/総合プロデューサー・脚本:大川宏洋
出演:梅崎快人、水月ゆうこ、大川宏洋、手塚理美、黒沢年雄、黒田アーサーほか

表紙
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