幸福論イメージ2016011月号

結婚の心得について 第2回「職種や時代によって結婚観はそれぞれ」(2016年12月号)

2016年7月19日、幸福の科学・総合本部礼拝室で説かれた法話から抜粋してご紹介します(全7回)。

「結婚とお付き合いは別」と
考えていた商社レディーたち

 前回は、社会問題の根っこには家庭問題が関係している可能性や、現在は個人的な動機のみによる結婚が増え、人々の結婚に対する常識が変化していることなどについてお話ししました。
 私は商社に就職した経験があります。他の職場の常識は、経験がないのでよく分かりませんが、当時の商社の〝常識〟は、私が学生時代に持っていた常識とは正反対のものでした。
 商社に入社した当時、別に仕事に支障があるわけではないのですが、人生観や価値観、信条あるいは宗教観のところがまったく真逆のことが多く、衝撃を受けるぐらいの違いがありました。
 例えば、私の常識で考えると、女性と付き合ったりする場合、女性というものは、「本気で結婚してくれるつもりなら付き合ってもいいが、遊びだけだったら付き合うのは嫌だ」というのが普通かと思っていました。
 しかし、商社に入ったらその逆で、「遊びなら構わないけれど、結婚するなら別だ」「結婚するなら付き合えない」というような人がたくさんいたのです。「ええっ、そんなことがあるのだろうか」と、大きなショックを受けました。
 普通、女性というものは、結婚を考えた上で相手を探して付き合うのだと思っていたのですが、「遊びなら構わない。結婚するなら話が違う」と言うのです。こちらのほうがびっくりするような話です。
 私は女性から敬遠されたことも多いのですが、それは、「デートして、すぐに結婚を申し込まれたらどうしよう。そう思うと怖い」という理由からです(笑)。
 しかし、世間の一般的な常識から言えば、デートに誘う以上、結婚を念頭においてくれている男性のほうが堅実なのではないでしょうか。父親や母親としても、「遊びで付き合うだけの男性には気を付けなさい。ちゃんと将来を考えて、結婚の可能性があるラインあたりで相手を選びなさい」と、普通は言うのではないかと思います。
 それが狂っているとは思っていなかったのですが、当時の〝商社レディー〟たちは、それを狂っていると判断していたのです。これには少し驚いて、「自分は、よっぽど変わった教育を受けたのだろうか」「ちょっと頭がおかしくなってしまったのではないか」と思ったものです。
 ですから、商社を退社して幸福の科学を始めたとき、私の考えで集まってくる人がたくさんいるということに驚きを感じました。
 「まだ世の中には、まっとうな人がたくさんいたのか」「自分の他にも、そんな考えの人がいるのだな」と思って少し驚いたのです。
 また、宗教を始めると、そこに集まってくる人たちは似たような人たちがけっこういて、〝もっときつい人〟、〝ナフタリンみたいな人〟もたくさん集まってくるので、やはりいろいろな方がいるものです(笑)。どこから出てきたのか分かりませんが、ゾロゾロと全国から集まってくるのです。
 私の学校の経験やクラブ活動のレベルぐらいで付き合っている人の範囲から見ると、女性との付き合い方はそういう堅実な発想になるのですが、商社などでは、少し違う世界もあるのかなと思いました。

裁判官の価値観、商社マンの価値観

 私が二十代の独身のころ、先輩たちからは、「裁判官が商社マンになったみたいだ」というようなことをずいぶん言われました。私は、「そうかな?」と思っていました。
 一方、女性のほうからは、「絶壁みたいな男だ」とよく言われました。絶壁がそそりたっているようで、ツルツルで取っ掛かりがどこにもない男なのだそうです。ずいぶんな比喩の仕方があるものです。
 転勤先の職場でも、私のことを見た瞬間に、「なんだか名作全集のようなものがずらっと並んでいて、そんな本ばかり読んでいるような感じがする」と言われました。まあ、名作全集ばかり読んではいませんが、完全に外れているわけではありません(笑)。雰囲気というものが出ているのかなとは思いました。
 そういうわけで、私が商社時代に会社で得た〝常識”というのは、「女性からすると、遊びが好きな人のほうがノリがよくていい」ということでした。遊びどころや女性を連れて行くところ、お酒を飲むところなど、いろいろな場所を知っている人が頼りがいがあって、そういうことを知らない人はまったくの〝野蛮人〟という感じの言い方をされました。
 私はだいぶクラッとはきましたが、先輩たちの意見によれば、「人間として、まっとうになったんだ」「そのままだったら大変な人生になるところだったのが、ちゃんと普通の社会に入って頭がまともになった」「これで、世間の実相がよく分かるようになっただろう」と言われました。「よっぽどおかしかったのかな」と思いましたが、私はあまり人の影響を受けないタイプなので、結局それほど変わらなかったのです(笑)。ただ、いい〝からかいの対象”にはなっていたような気はします。
 当時、私は、「裁判官が商社マンになったようだ」と言われていたわけですが、学校を卒業した後、裁判官になった友達と会って話をすると、やはり同じようなことを言っていました。それは、「裁判する立場にあるものは、人から見て、やはり後ろ指を指されるようなことはできない」「きっちりしてなきゃ駄目なんだ」「ガードレール下の赤提灯で、酒を飲んでいたらいけない。そんなところで姿を見られるだけでもいけない。やはり、いつ誰に見られても恥ずかしくないような生き方をしなきゃいけないんだ」というようなことでした。
 やはり〝変な人〟はいるものです。これは「人生、楽しくないだろう」と言われるタイプです。そういう人は、よっぽど場所を選んで、人の視線を感じながら歩いているのでしょう。このように、職業によってけっこう価値観は多様化しているものです。……

12月号表紙
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講師

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。2016年には立宗30周年を迎え、信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2,500回を超え(うち英語説法100回以上)、また著作は28言語以上に翻訳され、発刊点数は全世界で2,200書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「君のまなざし」(2017年初夏公開)など、11作の劇場用映画を製作総指揮している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)の会長でもある。

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