Dr.ジョージの漢方入門 「夏バテ」

今回のテーマ

夏バテ

まだまだ残暑がきびしい毎日。なぜか疲れがたまっている、なんて人も多いのではないでしょうか。

実は、汗をかくだけでも体力は消費されます。そのため、夏は体が疲れやすくなってしまうのですね。そして気温も高いため、外に出るのが億劫になりがちです。その結果、運動不足で筋肉が落ち、食欲もなくなってしまう。これがいわゆる“夏バテ”です。

体力や筋力が落ちるとストレスを感じやすくなり、精神的にも弱ってしまいます。体力とストレス耐性は連動しているんですね。秋を迎えたころには、無気力でうつ状態……。なんてことにならないように、たかが夏バテと軽視せず、早く完治させましょう。

まずはストレッチなどの運動で、体を動かしてください。そして、少量でもきちんと食事をとりましょう。ニンジンや山いもなど、食欲不振を改善する食材がおすすめです。

それでも症状が改善しない場合は、病院で診察を受けましょう。漢方薬では、六君子湯(りっくんしとう)と補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が夏バテの症状に多く処方されます。

夏バテ

 

夏バテに多く処方される漢方薬

冷えを感じる体質の人…六君子湯(りっくんしとう)

冷えを感じない人…補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

いずれの漢方にも配合されている「人参」には、体内にエネルギーを湧かせる作用があります。

 

Dr.ジョージの漢方こばなし

古代中国で漢方を生み出したと言われる「神農(しんのう)」。彼はなんと牛頭人身で、赤いムチを持って草を採り、舐めて薬になるか判断していたとか。また、古代ギリシャの医神・ケイロンも、半人半馬のケンタウルスだったと伝えられています。東洋と西洋ともに医療の祖といえる人がそのような姿で伝わっているなんて、偶然とは思えませんね。

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記事DATA

小林城治 Joji Kobayashi

精神科・心療内科医

医療法人社団ヘルメス会「J戸越銀座クリニック」理事長。

高い実績を認められた復職支援(リワーク)の専門機関、薬だけに頼らない療法で社会復帰をサポート。現代書林『赤ひげ名医シリーズ』に掲載他、日本テレビ『ニュースゼロ』TV東京『ワールドビジネスサテライト』等、テレビ出演も多数。

書籍『2014最新版 現代の赤ひげ 医療最前線の名医12人』に選ばれている。

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