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漢方入門 「夏の冷え」

冷房の影響やストレスなどで、夏なのに冷えに悩む女性が増えています。あなたの冷えはどのタイプ?
おすすめ漢方がわかるチャートはこちら。

 

 
タイプ1 胃腸が弱く、全身が冷えているあなたには……

人参

六君子湯(りっくんしとう)

(人参、蒼朮または白朮、茯苓、半夏、陳皮、大棗、生姜、甘草)

胃腸が弱いあなたは、まずおなかを温めることが大切。蒼朮、茯苓、半夏が胃に溜まった水を排出し、人参が内臓を温めて冷えを改善していきます。

 
タイプ2 全身が冷えているあなたには……

ぶし

真武湯(しんぷとう)

(附子、蒼朮または白朮、茯苓、芍薬、生姜)

身体が全体的に冷えているあなたは、内側からとにかく温めましょう。真武湯に配合されている附子の強力な温め作用は、全身をくまなく温めてくれます。

 
タイプ3 身体の末端が冷えているあなたには……

とうき

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

(当帰、川芎、芍薬、沢瀉、茯苓、蒼朮または白朮)

手足が主に冷えてしまうあなた。むくみやすい症状はありませんか? 当帰芍薬散はむくみと冷えの原因となる溜まった水を流し、血行をよくして冷えを改善します。

 
タイプ4 ストレスで冷えているあなたには……

さいこ

加味逍遥散(かみしょうようさん)

(柴胡、芍薬、蒼朮または白朮、当帰、茯苓、山梔子、牡丹皮、甘草、生姜、薄荷)

冷えを感じる箇所を触ってみてください。実際は冷えていない、なんてことはないですか? 原因はもしかしたら、ストレスかもしれません。加味逍遥散は、柴胡の働きがストレスを和らげてくれます。

注:漢方薬の効き目には個人差があるため、症状が同じでも効果があるとは限りません。必ず漢方を扱う医師、薬剤師の診断を受け、自分に合ったものを処方してもらいましょう。

 

Dr.ジョージの漢方小ばなし

一説には漢方を本格的に日本に伝えたといわれる鑑真。彼はインド医学の影響を大きく受けていたという記録が残っており、鑑真が持ち込んだ香料や南方系薬物にもその一端が垣間見えます。さらに鑑真は密教にも非常に興味を持っていて、修儀に必須の香薬にも造詣が深かったとか。鑑真により日本に持ち込まれた知識や薬草が、のちに真言密教の開祖となった空海に影響を与えたのかもしれませんね。

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記事DATA

小林城治 Joji Kobayashi

精神科・心療内科医

医療法人社団ヘルメス会「J戸越銀座クリニック」理事長。

高い実績を認められた復職支援(リワーク)の専門機関、薬だけに頼らない療法で社会復帰をサポート。現代書林『赤ひげ名医シリーズ』に掲載他、日本テレビ『ニュースゼロ』TV東京『ワールドビジネスサテライト』等、テレビ出演も多数。

書籍『2014最新版 現代の赤ひげ 医療最前線の名医12人』に選ばれている。

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