待機児童問題、解決のカギは規制緩和と景気回復! 釈量子党首×中根ひろみ スペシャル対談

 2月16日、「保育園落ちた日本死ね」という匿名のブログが投稿され話題になりました。保育園の審査に落ちて子供を預けられず、仕事を辞めることになったお母さんの声は日本全国に広がり、デモ運動なども起こっています。保育園の園長でもある中根さんから見て、この一件はどう思われますか?
中根 「日本死ね」という言葉は良くないと思いますが、実際に子供を入園させられず何年も待機しているお母さんはたくさんいらっしゃるので、気持ちは分かりますね。
 お子さんが入園できる方、できない方は、現在ポイント制で決められているとか。
中根 国からの認可を受けた認可保育園はそうですね。例えば、母子家庭や共働きの家庭などはポイントが高くなり、点数の高い方から入園できるんです。無認可の保育園には審査が必要ありませんが、国から補助金が出ないので、保育料が高くなってしまいます。
 不景気で日本の収入は減っていますから、高い保育料を出すのが大変な家庭も多いですよね。97年以降、サラリーマンの平均年収は50万円以上も下がっています。
中根 保育料はご家庭の収入により定められた金額を役所に納めます。英語教育などの付加価値の高い保育を行っても、その分は保護者の方から別途、徴収しなくてはなりません。結果、付加価値の高い教育をすることは難しく、補助金の範囲内での経営をすることになってしまいます。
 創意工夫が結果に結びつかないんですね。このままではどんどん保育の質が低下し、経営悪化で保育園の数も減ってしまいます。
中根 それに認可保育園を設立するには厳しい規定がたくさんあり、数を増やそうにも増やすことができません。
 国が規制をかけすぎて、自由な市場競争が阻害されていますね。
中根 はい。やはりまずは規制緩和だと思います。私が提案しているのが“クーポン制度”です。子供が生まれたときに国から保育目的で使えるクーポンが配布され、保護者の方はその券を希望の保育園に渡します。保育園はその枚数によって補助金が受けられ、家庭側には余ったクーポンが保育費として還元されます。質の高い保育をしている保育園は事業を拡大することができ、待機児童を受け入れられるようになるのではないでしょうか。
 それなら質の良い保育園の努力が報われますね。保育士不足も問題ですが、例えば、育児を経験した高齢者の方を保育園で雇うことはできないのでしょうか。
中根 免許がないと保育士と認定されないので、まずは保育士の確保が優先になります。育児経験が優遇されて免許を取るのが簡単な“准保育士”制度を導入すれば、定年後に働きたい方が保育園で働くこともできると思います。
 准保育士の制度はいいですね。今は核家族化が進んでいますから、子育ての智慧を継承することができますし、まだまだ働きたい高齢者の方が保育に携わることで生涯現役につながります。
中根 資格の有無だけではなく、子供に対する愛情や“子育ては尊い”という思いを持った保育士が増えることが、子供たちにとってもいいことだと思います。
 “子育ては尊い仕事”という価値観は大切ですね。女性が外で働けるのはいいことですが、お母さんの中には、「本当は子供と一緒にいたいけど、共働きしないと生活できないから保育所に預けている」という方もいます。そういう方が安心して育児に専念できるよう、国全体の景気を上げることこそ必要だと思います。
中根 景気回復が、待機児童問題解決の第一歩かもしれませんね。
 働きたい女性は働き、育児に専念したい女性は専念できる。政府は“女性活躍社会”を成長戦略に掲げていますが、狙いは税収増です。私たちは、規制緩和とともに景気回復によって、それぞれの女性の希望にあった“多様な幸福”を実現できる社会を目指しています。
中根 女性と子供たちの未来のために、みんなが輝ける時代をつくってまいりましょう!

 

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記事DATA

釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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中根ひろみ 

幸福実現党 愛知県本部 副代表

1974年7月4日生まれ。大阪府高槻市出身。大阪府立大冠高等学校卒業、平安女学院大学短期大学部保育科卒業。1995年(福)高槻日輪学園保育士(後に主任保育士)、2002年(福)白川敬愛保育園保育士、2006年(福)東奈良敬愛保育園に主任として勤務。2009年豊田市伊保子育てセンターに子育て相談補助員として勤務。2012年これまでの保育士経験を生かし、民間託児施設立ち上げに参画。2009年8月、第45回衆議院選挙に愛知11区から出馬、2010年参議院選挙、2012年衆議院選挙に出馬。2013年7月参議院議員通常選挙に出馬。2016年参議院選挙出馬。現在、私立保育園 園長。

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