こころと漢方 不眠に悩むあなたへ

心地よい眠り

夜はぐっすり眠り、心地よく目覚めたいもの。でもなぜか寝不足だったり、悪夢を見てしまったり……。
充分な睡眠時間を取っているはずなのに、眠りが浅く熟睡感を感じられない状態を「熟眠障害」といいます。その主な原因は過労やストレス、生活リズムの乱れなどです。
慢性的な症状の方は薬に頼りがちですが、漢方を上手に利用すれば睡眠薬の量を減らすことができます。
多く処方されるのは柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)や桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)など。竜骨(りゅうこつ)や牡蛎(ぼれい)にはカルシウムが多く配合されていて鎮静効果があり、心地よい眠りに効果を発揮します。柴胡にもイライラや焦りをとる働きがあります。漢方には睡眠薬に相当するものはありませんが、体質を改善して本来の健康な体に戻す補佐的な役割をしてくれます。
寝る前はテレビやパソコンは控えめに。読書や音楽鑑賞がおすすめです。そして一日をふり返り、「生かされていた」ことに感謝して、幸せな気持ちのままベッドに入れば、きっとぐっすり眠れるはずですよ。

 

心地よい眠りをサポートする漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

若い人など、体力がある人

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

高齢者など、あまり体力のない人

 

Dr.ジョージの漢方こばなし

昭和30年代のヒーロー「月光仮面」。脚本家は、作詞家としてもおなじみの故・川内康範さんです。月光仮面のモデルは漢方の象徴、薬師如来の脇侍で、日光菩薩と共に薬師如来の教説を守護している月光菩薩。川内さんは仏寺の息子で仏教に造詣が深かったとか。無償の慈悲を訴え、「正義を愛し、人を赦す」という月光仮面の理念もうなずけますね。

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記事DATA

小林城治 Joji Kobayashi

精神科・心療内科医

医療法人社団ヘルメス会「J戸越銀座クリニック」理事長。

高い実績を認められた復職支援(リワーク)の専門機関、薬だけに頼らない療法で社会復帰をサポート。現代書林『赤ひげ名医シリーズ』に掲載他、日本テレビ『ニュースゼロ』TV東京『ワールドビジネスサテライト』等、テレビ出演も多数。

書籍『2014最新版 現代の赤ひげ 医療最前線の名医12人』に選ばれている。

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