女性管理職が妊娠したときの組織のあり方とは(2016年4月号)

〈質問〉最近、妊娠が分かり、今までと同じように仕事ができなくなってしまいました。これからは自分が先頭に立って行動できなくても、他の人に影響を与え、他の人を活かしていける女性リーダーを目指したいと思っています。「強い組織」をつくるための、女性リーダーの心構えについてお聞かせください。

 

強いリーダーが休むときは「補欠選手」が出るチャンス

 あなたは妊娠されているとのことなので、無理はせず、体を労わっていただければと思います。妊娠前と同じようにはいかないと思いますし、出産前後は大事な時期ですので、気をつけてください。
 しかし、優秀な女性の場合は、臨月の状態で平均的な男性ぐらいの能力を発揮する場合もあります。
 一部の女性は、出産前日くらいでも仕事ができないわけではありません。もちろん、重いものを持つのは駄目ですが、頭や口くらいは動かせます。出産直前でも平凡な男性と同じくらいの能力を持っていることもありますし、能力が極端にゼロになるわけではありません。
 そして能力がある女性は、産後一週間もすれば、ある程度のことはできるようになることもあります。ですから、ちょっと先の出産後のことをシミュレーションし、いろいろ早めに準備しておいて、産後の見通しをつけておくことが大事です。
 妊娠は一つの“大事”ではありますが、あまり自分に対して過保護になりすぎると、極端にぶれることがあります。「あんなに行動的だった女性が、こんなに大人しくなっちゃって」と言われるような感じになってしまうことがあるのです。
 しかし、これは、組織的な活動という意味では、チャンスでもあります。強いリーダーが休むときは、“補欠選手”が出てくるチャンスでもあるわけです。今までは能力がないと思っていた人でも、仕方がないので「代わりにあなたがこの仕事をやってください」とお願いすると、意外とできたりすることもあるわけです。
 つまり、ある人が頑張ってリーダーをしているうちは、他の人には絶対できなかったことが、意外とできるということになれば、それはいいことです。あなたがやっている仕事を他の人ができるようになったら、今後はその仕事を人にやってもらうことができます。あなたは復帰後、もう一段レベルの高い、「創造的な仕事」を探して、新しいところを開拓するような仕事をすればいいのです。
 また、「船頭多くして船動かず」という場合は、お互いに潰し合っていることがあります。
 女性でも、リーダーシップのある方が多すぎると、組織内での上下関係がはっきりせず、仕事ができなくなることがあるのです。能力の高い人たちが集団で“潰しあう”気がある場合は、上に立つ人は、仕事を振り分けるのが実に難しいでしょう。

 

創造的で発展的な仕事でカバーし合える組織を

 よく、官僚として出世するための“鉄則”として、「自分が休んだら、仕事が全然分からなくなるようにしておきなさい」と言われています。
 私の友達にも、官僚になった人が多いのですが、彼らは「親の代から言われていることだが、自分がいないと仕事が全然分からない状況にしておかなければ、元の職場に戻れなくなる」ということを、よく言っています。
 休みを取って戻ってきたら、自分がもう完全にいらなくなってしまうことがあるので、「自分がいないと仕事が分からないようにしておかなければいけない」というようなことと、「明日できる仕事を今日するな」という二つは、“大事な鉄則”だそうです。 
 しかし、本当に「強い組織」をつくる場合は“逆”です。自分がいなくても、ちゃんと仕事ができるようにしておかなければならないし、明日できる仕事であっても今日のうちに済ませ、明日は明日で新しい仕事を創るように持っていくのです。
 要するに、「官僚的な発想」と“逆”のほうをやらなければ、「創造的で発展的な仕事」はできないということです。

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。2016年には立宗30周年を迎え、信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2,500回を超え(うち英語説法100回以上)、また著作は28言語以上に翻訳され、発刊点数は全世界で2,200書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「君のまなざし」(2017年初夏公開)など、11作の劇場用映画を製作総指揮している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)の会長でもある。

『素顔の大川隆法』特設サイト

大川隆法公式サイト

続きは本誌へ