「抗日戦争勝利70周年」軍事パレード潜入取材などからわかる 日本に迫る中国の魔の手(2015年11月号)

2015年9月3日に北京で開催された「抗日戦争勝利70周年」記念式典や軍事パレード。“戦勝国”のようにふるまい、軍事力を誇示する背景にあるのは、世界制覇をもくろむ中国共産党の存在です。日本国内では安保法案反対などの声も上がっていますが、すぐ隣に、反日教育を行い、近隣国を無理やり“自治区”として搾取する国があることを忘れてはいけません。真実の中国について、基礎知識や潜入レポート、ママたちとの座談会を通じてお伝えします。

 

中国ってどんな国?

中国共産党による一党独裁の共産主義国です。「中国4千年の歴史」とよく聞きますが、それは中国大陸の歴史であり、現在の中華人民共和国は、大戦後の1949年、国民党と共産党との内戦の末、勝利した共産党の毛沢東が成立を宣言した、歴史の浅い国なのです。

 

どんな民族が暮らしているの?

中国大陸には、古来からさまざまな民族が暮らしていました。現在、中国国民の92%は漢民族が占め、8%は56の少数民族といわれています。「新疆ウイグル自治区」や「内モンゴル自治区」「チベット自治区」は、中国共産党が無理やり支配や搾取を行うなど、少数民族への弾圧が問題になっています。

 

世界のいろんな国に援助しているの?

数字上は日本を抜いてGDP世界第2位の経済大国になった中国は、アフリカ大陸の発展途上国のために、莫大な金額を援助したり、中国の会社が進出したりしています。しかし本当の狙いは、石油や天然ガスなどの豊富な資源。いずれはアフリカ各国を乗っ取り、「植民地化」しようと企んでいるのです。中国は同じやり方を、中東や南太平洋諸国にも行っています。

 

中国に“自治区”という名の“植民地”にされた国はこんなにある!

東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)

古くからウイグル人が住み、イスラム教を信仰。中国とは別の歴史と文化を持っていたが、1955年、中国共産党により「新疆ウイグル自治区」となる。1964年から46回に及ぶ核実験が行われ、129万人以上が死亡したという調査結果も。中国の支配に反対するデモなどが起きるたび、“暴動”と世界に報道され、さらに過酷な弾圧を受けている。

チベット(チベット自治区)

7世紀初めに統一王朝・吐蕃が成立。8世紀末に仏教を国教化。17世紀、チベット仏教の最高位ダライ・ラマが国家元首となり、政教一致体制が確立する。1950年以降、中国の武力侵攻を受け、1965年自治区として併合。ダライ・ラマ14世は1959年に亡命し、現在も北インドのダラムサラに亡命政府を置く。亡命者は毎年増え続け、インド、ネパールを中心に今も13万人以上が亡命生活を送る。

南モンゴル(内モンゴル自治区)

紀元前から中央ユーラシアを中心に、遊牧民族が国家を形成。民族同士の争いが続き、1206年にはチンギス・ハーンがモンゴル帝国を築く。1272年にはフビライ・ハーンが全中国を統一し、国号を「元」に改めた。しかし1368年、南部を「明」が統一し、モンゴル人は北部に逃れるが「清」に統一されてしまう。その後北部は北モンゴル(現・モンゴル国)として独立を果たすが、南モンゴルは今も中国の支配下にある。

Warning!
中国の自治区となった国はいずれも言語や風習、宗教や政治などの文化を奪われ、強制堕胎や漢人との結婚などにより、民族の血を薄め、消し去ろうとされています。そして中国共産党は、日本にもその魔の手を伸ばしているのです。

 

「抗日戦争勝利70周年」行事ってどんなもの?

「抗日」ってどういうこと?

日本による、自国に対する支配や侵略への抵抗を意味する中国の言葉です。中国では日中戦争のことを抗日戦争と呼んでいます。今回の「抗日戦争勝利70周年」とは、日中戦争に勝利して70年が経ったということ。

しかし日本はアメリカら連合国に降伏したのであり、日中戦争で日本が戦ったのは現在の中国を率いる共産党ではなく、国民党でした。つまり、現在の中国に日本が負けたのではありません。

記念式典やパレードには誰が参加したの?

中国外務省によると、韓国の朴槿恵大統領をはじめ、49カ国の首脳や高官らが参加しました。さらに国連の事務総長である潘基文氏も参加し、「国連の中立・公平を欠く」と批判を呼んでいます。中国は第2次世界大戦の“戦勝国”として欧米の主要国との連帯をアピールするという狙いもあったとみられていますが、ロシアを除く欧米主要国は、首脳級の出席を見送りました。日本からは元首相の村山富市氏が個人の立場で参加しています。

軍事パレードはどのくらいの規模?

約1万2,000人の兵士を動員し、国産の新型兵器を公開するという、過去最大規模で行われました。台湾に届く短距離弾道ミサイルや、「空母キラー」と呼ばれ、日本も射程範囲の対艦弾道ミサイル「東風21D」、アメリカ西太平洋まで届く中距離弾道ミサイル「東風26」などがお披露目され、軍事力を誇示。台湾やアメリカ、日本などを“威嚇”しました。

●本誌には、パレード中の中国に潜入取材を試みた矢内筆勝氏と、国防を憂えるママたちとのわかりやすい「中国の今と日本のこれから」座談会も掲載されています。