日本の歴史を創った偉人の人生早わかり!〔栗林忠道・坂本龍馬・東郷平八郎〕

偉人たちの勇気や功績が、いつの世も時代を創ってきました。
日本が誇る偉人の功績について、子供に伝えたいポイントとともに解説します。

 

<坂本龍馬>
大局観で日本の未来を見据えた明治維新の立役者

明治維新を陰で支えた英雄として、今も多くの人に愛される坂本龍馬。弱体化している幕府ではなく、天皇の下に統一された国家をつくろうと考えた龍馬は、まず幕府と対抗できる力を持つ薩摩藩と長州藩の同盟を成功させます(薩長同盟)。両藩は戦争による倒幕を考えましたが、龍馬は平和的な倒幕である大政奉還をあえて土佐藩に進言。土佐藩を通じて徳川慶喜に進言され、慶喜が受け入れたため、幕府は消滅。龍馬は戦争を起こさずして倒幕と大政奉還を成し遂げたのです。

エピソード
「日本を今一度せんたくいたし申候。」

有名な龍馬の言葉「日本を今一度せんたくいたし申候」。これは姉・乙女に宛てた手紙に書かれていたもので、長州藩と対立する幕府が、長州の攻撃で故障した外国船の修理を幕府が手伝い、また長州攻撃に向かわせたという噂に憤慨してしたためられたものでした。

龍馬降臨

『龍馬降臨』

幸福実現党・応援団長 龍馬が語る「日本再生ビジョン」
大川隆法 著/幸福の科学出版 ¥1,404

 

東郷平八郎
艦上に仁王立ちになり指揮を執り続けた「海の東郷」

日露戦争時に海軍指揮官として日本の勝利に大きく貢献した東郷平八郎元帥。ロシアのバルチック艦隊を迎撃した際、砲弾の雨の中、旗艦三笠の甲板上で仁王立ちのまま指揮を執り続けたという逸話は有名です。バルチック艦隊迎撃時、東郷は艦隊同士の戦い方の常識を覆し、Uターンして敵の前を塞ぐ「T字戦法」を実施。ターン時は砲撃ができないため危険な賭けでしたが、敵の攻撃を堪えた日本艦隊は、東郷の号令で一斉に攻撃を開始。集中砲火を受けたバルチック艦隊はひとたまりもなく、日本艦隊はロシア最強の艦隊に勝利しました。

 

エピソード
「おしゃべりから“寡黙の提督”へ」

“寡黙の提督”と呼ばれる東郷元帥ですが、若いころはおしゃべりで有名でした。23歳から7年間のイギリス留学で孤独や差別に耐えた経験が、東郷を沈思黙考型の軍人に変貌させたといわれています。

保守の正義とは何か

『保守の正義とは何か』

公開霊言 天御中主神・昭和天皇・東郷平八郎
大川隆法 著/幸福の科学出版 ¥1,296

 

<栗林忠道
祖国を守るという思いで地下陣地での持久戦を指揮

大東亜戦争で硫黄島の戦いを指揮した栗林忠道中将。米国への留学経験があり、敵国の潜在力をよく知っていた栗林は、硫黄島に赴任してすぐ、島を隅から隅まで目視し、地下陣地の構築を決断。これまでの“水際作戦”ではなく、持久戦に持ち込み1日でも長く戦うことで、本土への上陸を先延ばしにし、祖国日本を守るという思いで地下陣地を掘り上げました。栗林の作戦は成功し、米軍に「5日で落ちる」と思われていた戦いを36日にわたり持ちこたえさせ、敵に大きな被害を与えました。

 

子供に伝えたいエピソード
「部下を愛し、部下に愛された軍人」

部下思いの行動派で、率先して地下足袋姿で地下陣地を掘っていた栗林中将。本土から貴重な生野菜が届くと、自分はひとかけらも口にせず、なるべく細かく刻んで多くの兵士に分け与えたそうです。部下を愛し、部下に愛された軍人でした。

日本人への伝言

『硫黄島 栗林忠道中将の霊言 日本人への伝言』

大川隆法 著/幸福の科学出版 ¥1,512

(「Are You Happy?」2015年8月号)

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