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嫁姑問題

地方で夫と自営業を営んでいます。ふたりの子供は社会人として独立し、現在は夫とふたり暮らし。家業も夫の代で終わろうと思っており、一昨年、長男(29歳)も結婚したので、親の務めを果たしたとほっと胸をなで下ろしていました。お嫁さん(28歳)もかわいらしくしっかりした女性で、長男とともに共働きをしています。私もそんな息子夫婦といい関係を築きたいと思っています。ですが気になることがひとつ。私が嫁だったころは、長男に嫁いだら「その家の嫁になる」という風潮がありました。しかしお嫁さんにはその感覚がない様子です。お盆やお正月などでも自分の実家に長く帰ってしまい、「長男の嫁」という自覚を持っていないような気がします。息子夫婦はわが家から車で30分の嫁の実家の近くにアパートを借り、暮らしています。わが家は本家なので将来は同居してほしいのですが、どうやら実家の近くに家を建てようとしているようです。息子に言ってもあまり取り合ってくれず、お嫁さんの意見を尊重している様子。関係を良好に保ちながら、どうやって思いを伝えたらいいでしょうか。(60歳・女性・自営業)


 

相手が同じ価値観を持っているとは限らない

お手紙を拝見し、「『長男の嫁だから同居するのは当然』と思う若い人というのは、今一体どれくらいいるかしら」と考えました。戦後日本は核家族化が進み、時代は急激に変わっており、一世代違うと考え方が相当ずれています。あなたは「長男の嫁のつとめ」を当然とする世代ですが、お嫁さんはそうした価値観の存在すら知らない可能性があるのです。しっかりしたお嫁さんとのことなので、おそらく自分自身の人生計画を持っているでしょう。単純に、子供ができても働き続けるために自分の両親の近くに住もうと考えているだけかもしれません。

 

現代の姑の心構えとは

たとえ言葉に出さなくとも「長男の嫁の自覚がない」と思っていると、それが仕草や態度、表情に出てしまい、お嫁さんはあなたから離れていくでしょう。
ですから、フランクな関係を築きたいなら、自分の価値観を一方的に押し付けないことです。「人にはそれぞれの考え方があり、時代が変われば新しい家庭のつくり方がある」と割り切り、寛容な態度を持つことが、お嫁さんの反発心を招かずに仲良く付き合うポイントだと思います。また、日頃からお嫁さんの長所や素晴らしいところを言葉に出して褒めてあげることで、お嫁さんも「お義母さんは自分を受け入れてくれている」と安心感を持て、心を開きやすいでしょう。
同居のことは、折を見てきちんと話し合ったほうがいいですが、そのときも、一方的に自分の意見を主張せず、まずはお嫁さんの話にじっくりと耳を傾け、相手の立場に立って、その気持ちを理解しようと努力してみてください。そうすれば「なるほど、そう考えるのも頷ける」というところも出てくるでしょう。そうした姿勢が、若い世代の考え方を吸収することにもつながります。その上で自分の希望を伝え、「お互いにとって一番いい形を一緒に考えましょう」と、どこまで歩み寄れるかを相談しましょう。双方が「これしかない」と譲らないでいると、平行線をたどるので、選択肢は複数考えておきましょう。ちなみに、今の自営業はご主人の代で終わり息子さんは家業を継ぐ必要がないとのことなので、もう一人のお子さんに同居してもらう選択肢もありますね。

 

無私の気持ちで他者のために生きてみよう

あなたは今までご主人と一緒に一生懸命働いてこられました。お子さん方を立派に育て上げました。それは本当に立派なお仕事だったと思います。そして今、第二の人生をさらに光で満たしていっていただきたいのです。そのために、視野をもう一段、家の外へと広げてみてください。
身の回りで悩んでいる人、苦しんでいる人はいませんか? あるいは、世界では飢餓や戦争で多くの人が苦しんでいます。そうした人たちを助けるため、日本にいながらボランティアや宗教活動などを通じて奉仕している人も、たくさんいらっしゃいます。あなたも、社会のために“スプーン一杯”の貢献を続けていきませんか? それは必ず、あなたの精神的な喜びになるはずです。

『ストロング・マインド』

『ストロング・マインド』

愛と幸福に満ちた人間関係を望む方に、特に第三章「心の成熟について」をおすすめします。人間として成長していくために必要な心の態度や、幸福への近道について書かれていて、実践すれば絶対にハッピーに!

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記事DATA

金澤由美子 Yumiko Kanazawa

幸福の科学 指導研修局長

幸福の科学 指導研修局長。1986年幸福の科学に入会。1989年入局し、支部・本部・精舎勤務を経て現職。その間、数多くの悩み相談を行う。本誌2014年3月号から2015年8月号まで読者からのお悩み相談ページを連載。