ペットの持つ神秘のヒーリングパワー

日頃のストレスを癒してくれるかわいいペットたち。でも実は、ペットには癒し以上のパワーが宿っている!? ペットの持つ神秘のパワーについて、精神科心療内科医の小林先生に伺いました。

ペットの持つ神秘のヒーリングパワー

 

認知症や自閉症症状にヒーリングパワーを与える動物たち

動物とのふれあいによって、ストレスを軽減、自信を回復させるアニマルセラピーは医療や福祉、教育などのさまざまな現場で取り入れられています。認知症の高齢者は犬猫を抱っこすることで笑顔が溢れ、不安な心が癒えて、認知症の進行が緩和するといわれています。また自閉症や精神疾患は、イルカとふれあうことで発達が改善されるともいわれます。

 

ペットとのふれあいは病気予防になる

ペットとふれあうことで、交感神経より副交感神経が優位になり、気持ちを落ち着かせ、リラックスすることができます。こうした時間を定期的に取ることで、血圧が下がったり、中には不眠症や高脂血症、糖尿病の症状が改善するケースも。高脂血症や糖尿病はストレスなどによる過食で、検査値が上がってしまうことが原因のひとつ。ペットに癒されることで、過食が治まり、病気の症状が改善する場合もあるのです。

 

[ペットで改善した精神科での事例]
猫の気ままな姿を見て、パニック障害が改善

心の病にもペットの力は大きく影響します。当院の事例ですが、パニック障害を持っている26歳女性はペットによって症状が改善しました。

カウンセリングで「小さいときに猫を飼っていた」と聞き、再び飼ってみることを勧めました。自宅で猫を飼い始めると、毎日マイペースにのんびり過ごす猫の姿を見て、自分ももっと気ままに生きて行こうと実感され、症状は少しずつ改善していきました。
パニック障害は完璧主義の方が多く、一生懸命仕事に取り組んでも、ひとつでもできていないと不安になり、パニックになってしまいます。そのため、マイペースな猫の姿が彼女にとっては、とてもお手本になったようでした。

 

人間の死期を察知する猫「オスカー」

アメリカ合衆国ロードアイランド州の老人ホームにいる、患者の死期を感じ取る猫・オスカー。施設のセラピー目的で飼われていたオスカーは、普段そっけないが、特定の入居者にだけ近寄っていく。その入居者はオスカーがそばに来た数時間後に、人生の最期を迎える……。驚くべきオスカーの行動を、施設の専門医が専門誌に投稿したことで話題となり、“死期を察知する猫”として世界的に有名に。2010年までの5年間でオスカーは約50人以上の患者を看取っているという。

 

幽霊は犬が嫌い!? 犬は「幽霊除け」能力を持っている

犬は人間よりはるかに高い聴覚、嗅覚、視覚を持っている。大川隆法総裁の『幻解ファイル=限界ファウル「それでも超常現象は存在する」』によれば、犬は赤外線カメラにしか写らないような幽霊を感知したり、わずかな音や幽霊独特のヘドロのような腐敗臭にも敏感に反応するのだとか。犬は霊を感知するとほえるため、空気に振動が起き、磁場が乱れて、幽霊が怖がるのだそう。

また宇宙人も犬が嫌いなのだとか。宇宙人は一種のテレパシーのようなものを使うため、犬がいると現れづらいという。犬は、目に見えない存在からも飼い主を護ってくれているのだ。

 
(「Are You Happy?」2014年10月号)

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