「美肌をつくるベースメイク術」座談会

Illustration by Mika Kameo

崩さないベースメイクのコツや肌づくりのコツ、今季のファンデーションの傾向までを美肌を目指す読者たちが語ります。

 

蓑田美那:M
ヘア&メイクアップ・アーティスト。混合肌。1男の母。出産後、肌質の変化からほとんどのコスメを自然派にシフト。

千馬有希子:C
本誌美容ライター。1男1女の母。超乾燥肌のため、いちばんのお手入れポイントは保湿。最近は、エイジングケアも強化中。

大澤美也子:O
アーティスト。歌をうたう仕事なので、気をつけているのは肌と喉の乾燥対策。敏感肌のため、コスメは慎重にチョイス。

 

M 私、最近リキッドファンデーションも使わなくなっちゃって。毎日子供と公園に行くので、夏は汗がすごくて。だから日焼け止めをしっかり塗って、あとは粉をはたくだけ。これがいちばん崩れても汚くならないんです。リキッドはどんなに薄く塗っても汗や皮脂で崩れるし、テカるんですよね。スキンケアでしっかり保湿しておけば、粉だけでも全然乾燥しないですし。

C ベースメイクの前の保湿ケアは季節を問わず大事ですよね。スキンケアに手を抜くと、ファンデーションの仕上がりがきれいじゃないし、持ちも悪くなる。

M 粉はとくに紫外線防止の表示がなくても、ある程度の日焼け止め効果があるから、UVケアの面でも十分かなと思って。下手なリキッドを使うより、お粉だけで仕上げたほうがきれいなんですよね。毛穴もカバーできるし。

C それは使ってる粉の質もいいんだと思いますよ。そういえば、ケミカルなものを敵視しているというか、肌には極力なにもつけたくないという、いわゆる“ナチュラル派”の人っていますよね。先日、ある美容家の方が、「そういう人の肌はすごく汚いんです。なのでみなさん、ファンデーションはちゃんとつけましょう」って言ってたんです。これは私も同感。いまのファンデーションは美容液成分が入ってるのは当たり前で、肌のケアをしながら紫外線からも肌を守ってくれます。“素肌”の状態が、いちばん紫外線などの影響を受けやすいですし。

M なにもつけないのは危険ですよね。紫外線はシミもシワもたるみも引き起こすので。

O 私の友達にも、「何も塗らないで自然のままの自分でいく」って言ってる友達がいるんですけど、教えてあげたほうがいいですね。

M ぜひいますぐ(笑)。

C 今年の夏はほんとに暑かったですよね。さすがに私は日焼け止めとお粉だけというわけにはいかないので、毎年夏はメイク崩れをどう阻止するかが課題だったんだけど、試行錯誤の結果、“触らない”のがいちばんだということに気づきました。汗をかいても、汗が流れても(笑)、ガマンしてぜったいに拭かない、顔に手を触れないこと。これがいちばん崩れません。

M 油分が出てきても?

C あ、私、乾燥肌なので油分はほとんど出ないからかもしれないですね。ファンデーションって“水分”には強いんだなと思いました。あとは塗り方です。隠したいものがあるのはほとんど頬なので、ファンデーションを塗るのは頬のみ。

M Tゾーンは塗らない?

C はい。日焼け止め兼下地を顔全体につけたら、頬の気になる部分にコンシーラーを使って、その上からパウダーかパウダリーファンデーションをふわっと薄くのせます。おでこやTゾーンには、新たに粉を足さず、パフで抑える程度で。これだとほぼ一日メイク直ししなくても大丈夫なんです。

M メイク崩れの話ではないんですけど、以前、シミとか吹き出物で悩んでる人たちの1日を追う番組を見たことがあって、その方たち、かなりの頻度で無意識にその部分を触ってたんですよ。

O 私、あごの部分によく吹き出物ができるんですけど、そういえばよく触ってるかも(笑)。

M あと、ファンデーションの質感って、ツヤとかマットとかセミマットとか流行りがありますが、ただ流行に合わせるのではなく、全身のコーディネートで考えたほうがいいと思います。カジュアルな服にツヤなしの厚塗りマット肌はおかしい。極端に言えば、ウェディングドレスにノーメイクっておかしいですよね。

O 私もライブのときは、いつもよりファンデーションをしっかり塗って衣装に合うようにしてますが、こういったバランスを日ごろから気をつけるといいんですね。

C 最近は、いかにもなマット肌の人って少ないですよね。

M マット肌はずっと流行ってないですからね。

C 流行りもそうだけど、昔みたいな厚ぼったいマット肌に仕上がるファンデーションを見かけなくなった。しばらくセミマット肌が流行ってましたけど、今季発売されたファンデーションを見ていると、またツヤ肌が主流になっている気がします。あと、今季のファンデーションは、いつになくパウダリーが豊作なんですが、仕上がりがリキッドに近いというか。ツヤ感もあるし粉っぽくならないんです。すごい進化ですよね。

M そうですね。プチプラでも仕上がりが本当にきれいですし。

C 特別なテクニックもいらず、時間もかけず、プチプラでも十分きれいな肌になれるってすごい。コンシーラーも、昔はよっぽどテクニックがないと使いこなせなくて、コンシーラー使いで失敗してる人をよく見かけましたけど、いまそんな人いませんよね。

O 私は肌の赤みが気になるので、ファンデーションをつける前に、部分的にブルーのコンシーラーを使ってるんです。

M ブルーは肌がくすんでいたり、いつもより黄味が強いときには緑っぽくなることがあるんです。黄色と青を混ぜたら緑になるように。なので、もうひとつ青とは別に、ラベンダー系のコンシーラーをひとつ持っておくといいかもしれませんね。紫は黄色も消して赤みもカバーしてくれるので、より透明感を出してくれるんです。

C ベースメイクも奥が深いですね。秋冬の新作を使いこなして、これからも美肌づくり、がんばりましょう。

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