7 月、ウイグルで起きた悲劇 「ヤルカンド大虐殺」の真相  幸福実現党・釈量子党首 連載vol.12

今この同じ空の下、隣国で凄惨な事件が起きているかもしれません。7 月28 日、中国の新疆ウイグル自治区にある地区ヤルカンド県。世界ウイグル会議によると、ラマダン明けの祈りで集まっていた女性たち30 数名が、押し入った武装警察に全員銃殺されたというのです。男たちがラマダンの祈りから自宅に戻ると、妻や娘が無残な姿で息絶えていたため、家族や付近の住民約1000 名がヤルカンド政府や警察に抗議に赴いたところ、逆に包囲されて銃撃を受けたとのこと。現地は軍事統制下に置かれ、正確な状況はわかりません。しかし世界ウイグル会議ラビア・カーディル女史は「少なくとも2000人が死亡した」と声明を発表し、国際ウイグル人権民主財団日本全権代表のトゥール・ムハメット氏は「ヤルカンド大虐殺だ」と激しく非難しています。

中国当局は情報源とされるウイグル人青年を逮捕し、CCTV に出演させて「自分がメールに書いたことは捏造」「周囲の気を引くために3000 ~ 5000 人が殺されたと意図的に誇張した」と“自白”させています。トゥール氏は、このような発信自体命がけであり、家族もいる若者が単に有名になりたくてやるわけがなく、天安門事件のとき同様、国際社会に対する隠蔽と断言します。1989 年の天安門事件では、中国共産党は後に死者319 人と発表しましたが、ウィキリークスが2011 年8 月に公開した米国の外交公電では「死亡した学生は1000 人以上」と記されていました。今回の政府公式発表の「容疑者59 人射殺、215人を拘束」も、そのまま信じることはできません。

中国政府は3月、「南京大虐殺」と「従軍慰安婦」に関する資料をユネスコ記憶遺産登録申請し、日本をナチスのホロコーストと等しい残虐さと、史上空前の性犯罪国として人類の記憶に永遠に刻み込もうとしています。しかし世界最大の人権弾圧を現在進行形で行っている中国政府の言い分に、どんな真実があるというのでしょうか。中国共産党の嘘を国際社会が認めてしまえば、ウイグルからかすかに届く「助けて」の声も掻き消されてしまうでしょう。中国共産党の本質を見抜かねばなりません。

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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