全国平均を上回る出生率を実現した「子宝村」を視察して 幸福実現党・釈量子党首 連載vol.11

全国平均を上回る出生率を実現した「子宝村」を視察して

少子化が深刻な問題となっているなか、「奇跡の村」「子宝村」として知られる長野県下伊那郡下條村の行政視察に行ってきました。人口4000人余りの南信州の小さな村ですが、出生率は平成 25 年度は1.88 人と、全国平均の 1.39 人(平成 22、23 年度)を大きく上回っています。

伊藤喜平村長は92年の就任時から「住民が減る一方では発展はない」と、ピンポイントで少子化対策を打ち出します。しかしその前に、まず役場職員の意識改革に着手。伊藤村長いわく、「村では、役場の職員は高給取りで、身分も保証されている。彼らに村全体の奉仕者という意識を持ってもらいたかった」と、着任早々民間企業に全職員を研修として派遣し、マインドを転換します。定年退職者の補充をしないなどして、徐々に人員を削減していきました。現在、人口 1000 人あたりの職員数は、下條村は 7.9 人。5000人以下の類似団体の平均が 16.98 人なので、半分以下の職員で回していることになります。

実際に役場におじゃますると、職員数は明らかに少なく、がらんとしています。掃除の手間を省くためにスリッパに履き替え、空調を使わず窓を開けるなど、コストカットも徹底していました。その上、地域住民にも、農道や水路の整備に村が資材を提供するかわり、施工は自分たちで行ってもらう「資材支給事業」を推進するなど、大胆に財政立て直しに取り組みます。

村を挙げての努力が実り、村の貯金は、平成25年度は約59億円に。こうした健全財政によって、勢いのよい少子化対策が可能となりました。人気の若者定住促進住宅は現在 124 世帯。家賃3万3,000 円の2LDKに、「子どもがいる」か、「これから結婚する若者」たちが村の行事や消防団などへの積極的な参加を条件に入居し、質のよい若者たちのコミュニティが生まれています。

女性に真剣に「もうひとり産もう」と思ってもらうために、精いっぱい取り組んできた村の基本姿勢は、なんでも国に頼ろうとする「大きな政府」の対極にあるものでした。

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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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