“中国が香港化”する、その日まで。 香港民主派リーダーたちの 闘いは終わらない 幸福実現党・釈量子党首 連載vol.10

“中国が香港化”する、その日まで。 香港民主派リーダーたちの 闘いは終わらない

天安門事件(※)25周年記念日の直前の5月末、香港視察に行ってきました。
到着直前、機内から見下ろした香港の街は、細長いペンシルビルが所せましと建ち並び、その光景にまず圧倒されます。今回の視察では、“香港の民主主義の父”と呼ばれる、香港初の政党・香港民主同盟(現・香港民主党)の初代党首マーティン・リー氏と、現党首のエミリー・ラウ氏と会談。中国の海洋進出により“南シナ海事変”勃発か!? という状況にある現在の、中国の民主化の流れについて意見を交換することができました。

香港は1997年にイギリスから中国に返還。当初、中国政府は、返還後50年間は民主主義を維持すると約束していましたが、民主的な普通選挙は制限され、メディアへの圧力が強まるなど、民主主義とは程遠いのが実情です。

マーティン・リー氏は、香港の本当の価値は「自由であり、繁栄であり、民主主義である」と断言。「香港が完全に民主化されることが大切です。そうすれば必ず中国の人たちにも影響を与えます」「民主化は世界のトレンドです。どんな独裁者でも、この潮流には抗うことはできません」と、「中国の香港化」への道筋を語っておられました。それを実現するためにも、香港の民主運動家たちは、2017年に予定されている行政長官選挙で民主的な普通選挙が行われることを目指し、活動を続けているということです。

私はさらに踏み込んで、敬虔なカトリックでもあるリー氏の「信仰観」についても伺いました。「私は無力です。でも神様は力に満ちていて、何をすべきかをご存じです。神が私を導きます。だから心配することは何もありません」。そう語るリー氏はまさに「宗教政治家」そのものでした。その政治哲学に、直に触れることができたことは、同じく信仰を持つ者として心打たれるものがありました。

この地球を、この宇宙を創りたもうた主は、世界をどのようにご覧になっているのか。「神の目」「神の意志」というものを感じながら政治に携わっていくことが、地球的な平和や正義の実現のためには不可欠なものであることを、改めて考えさせられた香港視察でした。

※天安門事件・・・・・・1989年6月4日、中国・北京市天安門広場に、民主化を求める学生を中心とするデモ隊が結集。中国人民解放軍が武力弾圧し、多数の死傷者を出した事件。一般市民に向けて、無差別発砲や装甲車で、ひき殺すなどの残虐行為があった。
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釈量子 

幸福実現党党首

1969年11月10日、東京都小平市生まれ。國學院大學文学部史学科卒業後、大手家庭紙メーカー勤務を経て、1994年に宗教法人幸福の科学に入局。学生局長、青年局長、常務理事などを歴任。幸福実現党女性局長などを経て、2013年7月幸福実現党党首に就任。

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