人生における芸術の役割・前編(2014年3月号)

<質問>私は福井県の高校で美術の教員をしています。1990年代後半に、大川隆法総裁が「ゆとり教育」の見直しを唱えられて以降、福井でも急速に教育改革が進み、「ゆとり教育」が見直されています。しかし同時に、学力向上の波の中で授業科目の“枠取り合戦”が始まり、「美術は一部の才能のある生徒が選択すればいい」「その分、英語や数学の授業を増やしたほうが生徒の学力向上につながり、日本のためになる」という意見も出てくるようになりました。私は、美術は建築やファッションなど、社会のいろいろな分野で役に立つものだと思っています。「社会における美術の役割」「教育における美術の役割」についてご教示ください。

2013年6月23日、幸福の科学 大阪正心館(大阪市北区)で行われた説法「自立する精神」での質疑応答より。

 

科目選択は一日二十四時間のマネジメントの問題

確かに、いわゆる「主要科目」ではない科目の先生方は、気をつけないと、省かれてしまう可能性があるというのは事実です。

幸福の科学学園をつくったときも、各科目について私のほうからいろいろと意見を出したのですが、言い忘れた科目があり(笑)、あとから担当の先生に、「なぜ私の科目がないのですか?」というようなことを言われました。「科目の数が多いので、主要科目でないものは、ちょっと飛ばしてしまった」ということがあります。

その兼ね合いは難しいところで、これは、一日二十四時間のマネジメントの問題になります。親も含めて、「一日をどのように組み立てるか」「子供たちが時間をどう使うか」という問題です。

塾に通っている人も多いので、学校と塾へ行き、さらに、ほかの部分をどうするか。その科目が要るか要らないかの綱引きは、ずっと続いているのではないかと思います。

例えば、灘校のような進学校では、かつて道徳の授業などを切って、主要科目だけを教えていたところ、灘校から東京大学医学部に入った人たちがたくさん、オウム真理教事件に連座して捕まりました。

それ以降、「善悪を教えないと、こういうことになる」「勉強だけできても駄目だ」ということで、道徳の授業を復活したりしているようです。

 

バランスの取れた能力をつくるためには美術や音楽の授業も大事

幸福の科学学園を見ると、那須本校などは非常に美術センスが高いのです。おそらく先生のレベルも高いのだろうと思います。絵もそうですし、造形、それから、ダンスや歌など、いろいろなものの芸術性が高いのです。

「私は教えていないような気がするけど、なんでこんなにできるんだろう」とつぶやくと、「何を言っているのですか、先生。そんなことはありません。先生から出ているんですよ」などと言われて、「あれ、そうだったっけ?」と(会場笑)。「そんなことを言ったかなあ」と思うのですが、確かに、校歌や応援歌も私が歌詞をつくり、曲もつくっています。

また、私自身、主要科目以外のところも、手を抜かなかった部分があります。そのため、幸福の科学学園は進学のほうにも力を入れてはいるのですが、周辺科目も、私は否定していないのです。人間的にバランスの取れた能力をつくるという意味では、周辺科目も非常に大事です……

大川隆法 Ryuho Okawa

幸福の科学グループ創始者兼総裁

1956(昭和31)年7月7日、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社し、ニューヨーク本社に勤務するかたわら、ニューヨーク市立大学大学院で国際金融論を学ぶ。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。2016年には立宗30周年を迎え、信者は世界100カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。説法回数は2,500回を超え(うち英語説法100回以上)、また著作は28言語以上に翻訳され、発刊点数は全世界で2,200書を超える。『太陽の法』(幸福の科学出版刊)をはじめとする著作の多くはベストセラー、ミリオンセラーとなっている。また、映画「さらば青春、されど青春。」(2018年初夏公開)など、12作の劇場用映画を製作総指揮している。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティと学校法人 幸福の科学学園(中学校・高等学校)の創立者、幸福実現党創立者兼総裁、HS政経塾創立者兼名誉塾長、幸福の科学出版(株)創立者、ニュースター・プロダクション(株)の会長でもある。

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