反抗期① ―幼児期の反抗 編―【子育て110番】

今回から、大川隆法総裁の著書『じょうずな個性の伸ばし方』を、奥田先生と一緒に学んでいきます。

反抗期は二度やってくる

子どもが大人になるまでの間に、「反抗期」と言われる時期が二度訪れます。一度目は、二歳前~三歳の第一次反抗期。二度目は、思春期の第二次反抗期です。

本書には、十代の反抗期を大人がどのようにとらえ、どう乗り越えるかが示されていますが、その考え方は、幼児の第一次反抗期にもあてはまります。なぜなら「反抗期」とは、いずれも、子どもの自我が芽生えることによって発生する「親から自立したい」という意思の表現だからです。

意味不明な「テリブル2」

第一次反抗期のことを、よく「イヤイヤ期」と言います。そしてイヤイヤ期の子どもを「テリブル2(魔の二歳児)」と呼びます。

昨日まで、おとなしくて素直で、天使のようにかわいかったわが子が、突然“怪獣”に変貌します。わざとお椀をひっくり返したり、ニヤッと笑って本を破いたり。「ごはん食べようね」「いやっ!」「じゃあ、やめる?」「いやっ!」「じゃあどうするの!」「いやっ!」

ママには、訳がわかりません。

これこそ、自立への第一歩

乳児期は、母子の一体感が非常に強く、子どもの行動半径も、ごく狭い範囲に限られます。

ところが二歳近くになると、子どもの運動能力や視力、感じる力、考える力はぐんぐん成長し、自分の興味あるものに走って行って、自分から手を伸ばすようになります。興味の範囲、行動の範囲がグッと広がる時期です。それ自体は喜ばしいことですね。しかし、ここで、当然のことながら、自分の意思とママの意思がぶつかります。

さらにたいへんなことに、この時期の子どもは、自分の気持ちや考えを表現する言葉をほとんど持っていないので、ひたすら「いや!」「じぶんで!」をくり返します。

それを翻訳すると、こうなります。

「ボクは(わたしは)ママとは違う!ボクはボク! 勝手に決めないで! 自分で決めたい! やりたい!」
そうなんです、それは「反抗」というよりも、人生で初めての自己主張であり、自立への第一歩なのです。
わが子が順調に自我を主張し始めたら、親は、わが子を、自分とは違う一個の個性ある人間として認め、誠実な態度で向き合ってあげましょう。

子どもの言葉に耳を傾けてあげてください。小さな成長や輝きをたくさん見つけて、褒めてあげてください。でも、子どもの言いなりにはならないであげてください。そして、幼いからといって侮らないで、悪いことをしたときは「なぜ、やってはいけないのか」を真剣に説明してあげてください。

ひとりの人間として尊重されて育った子どもは、他者を尊重できる大人になります。

次回は、思春期の第二次反抗期についてお話しします。

Illustration by Mika Kameo

『じょうずな個性の伸ばし方』

『じょうずな個性の伸ばし方』

大川隆法 著 / 幸福の科学出版

記事DATA

奥田敬子 Keiko Okuda

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。現在、幼児教室エンゼルプランVで1~6歳の幼児を指導。毎クラス15分間の親向け「天使をはぐくむ子育て教室」が好評。一男一女の母。