子離れできない姑(2013年8月号)

結婚5年目になる専業主婦です。会社員の夫(48歳)とは友人の紹介で知り合い、約1年間の遠距離恋愛ののち結婚し、夫が住む町に引っ越してきました。2年前には息子が誕生。夫も順調に出世しています。そんな私の、唯一の悩みが近所に住む姑(75歳)の存在です。夫はひとり息子なので仕方ないのかもしれませんが、姑は他人の前でも「うちの息子は……」と、息子の自慢話ばかり。また、夫と子どもだけで過ごしたい週末にも、必ず家に訪ねてきて、遊びに出かけるときもいつも一緒。最近は、毎日のように“出勤”してきて、「○○(夫の名前)はこの料理は好きじゃないのよ~」など、私が作る料理にさえ口を出してきます。夫に相談しても、「おふくろもひとりで寂しいから……」と、あまり考えていない様子です。子離れできない姑にどうしてもイライラしてしまいます。※舅は10年前に他界しているため、姑は一人暮らし。(41歳・女性・専業主婦)

 

相手の価値観を理解する

お子さんもまだ小さいことですし、あなたのご心労、何とか解決したいですね。
客観的には、嫁姑のふたりの女性が、ご主人を取り合っているように見えます。言葉を変えれば、嫁姑双方の価値観がぶつかり合っている姿とでもいいましょうか。

ひとつ目は家庭文化の違いです。食事等の生活習慣、休日の過ごし方などは、家ごとに違うものです。

ふたつ目は世代の違いです。お義母様が若いころは、姑が嫁に対し、みっちりと家事全般を指導するのが当たり前の時代。一方、あなたは核家族が当然で、夫の家に嫁入りするという感覚もあまりない世代。しかも、職業経験を積んで自分の意見や流儀をしっかりと持っていれば、自分のやり方をそう簡単には曲げたくないでしょう。

しかし、自らの価値観を相手に当てはめようとする限り、イライラは続きます。ここでちょっと視点を変えてみませんか。以下に処方せんを提案します。

 

姑は夫を育ててくれた恩人

まず、お姑さんへの見方を変えてみましょう。「子離れできない姑」と見るのではなく、「夫を生み育ててくれた大恩人」だと感謝することです。愛するご主人を生み育て、ご主人の人格形成に多大な影響を与えてきたのは、他ならぬお姑さんです。お姑さんがいなければ、あなたはご主人と結婚できなかったはず。

急には感謝できなくても、ひとりのときに、「お義母さんのおかげで今の主人がいる。私も主人と結婚できた。ありがとうございます」と声に出して言ってみましょう。これをくり返すうちに、だんだん感謝の思いが出るようになると思います。

 

人生の大先輩から学ぶ

次に、お姑さんから学ぶことです。やはり相手は人生の大先輩。主婦経験が豊富です。その知恵を学んだ上で、後から少しずつ自分の色を出してゆけばいいのではないでしょうか。得てしてお嫁さんは、自分の実家のやり方をそのままやりがちです。「○○(夫の名前)はこの料理は好きじゃないのよ~」というお姑さんの言葉は、実は重大な事実を物語っていて、要するにあなたはご主人の好みを知らないということです。それは食べ物だけではないかもしれません。

これを機に、ご主人の好きなもの、子どものころの思い出話……いろいろなことをお姑さんから教えてもらいましょう。ご主人の実家の文化を理解することも、ご主人への愛です。お姑さんも、きっと喜んで教えてくれると思います。

そしてその過程で良好な信頼関係を作ることができれば、腹を割って話し合いもできるようになるでしょう。お互いの希望を伝え合い、納得した上で、いちばんいい形で家族のルールをつくることもできると思います。

幸福の科学の教えによれば、結婚の縁は、たいてい生まれてくる前に決めてくるといいます。そうであるならば、それと同時に嫁姑の関係も決めてくるということです。ですから、そこにも人生の学びがあると思って、お互いに成長していける、良好な関係を作っていけるといいですね。

『ティータイムーあたたかい家庭、幸せのアイデア25』

『ティータイムーあたたかい家庭、幸せのアイデア25』

大川隆法 著 / 幸福の科学出版

大川隆法先生のきさくで優しい人柄が現れた一冊。伴侶や子ども、嫁姑との深~い縁。このスピリチュアルな事実を知れば、毎日がまったく違って見えてきます。ちょっとした工夫で、家庭がもっとあったかく、もっと幸せに。

記事DATA

金澤由美子 Yumiko Kanazawa

幸福の科学 指導研修局長

幸福の科学 指導研修局長。1986年幸福の科学に入会。1989年入局し、支部・本部・精舎勤務を経て現職。その間、数多くの悩み相談を行う。本誌2014年3月号から2015年8月号まで読者からのお悩み相談ページを連載。