アヴェダ日本上陸10周年―AVEDA 10th Anniversary―

今年、日本上陸10周年を迎えたアヴェダ。1978年にアメリカで誕生して以来、「ピュアな花と植物のエッセンスから生まれた美と科学」をモットーに、オーガニック認定の自然界由来成分にこだわった製品づくりに取り組む、環境に配慮した化粧品メーカーの先駆的存在だ。ヘアケア、スキンケア、ボディケアなどの製造・販売のみならず、世界30カ国において約7000店舗のサロン、スパ、ショップ、そして、スクールを展開している。

2000年7月にアヴェダの社長に就任し、以来、アヴェダの掲げる使命どおり、環境への社会的責任を果たしながら、売上・収益ともに大きな成長へと導いてきたドミニク コンセイユ社長に、アヴェダの今後の展望などについてお話を伺った。

 

アヴェダのミッションとは

私が初めてアヴェダのことを知ったのは、97年にエスティ ローダーがアヴェダを買収したときでした。アヴェダというのはいったいどんな会社なのだろうと思い、リサーチをしてみたのです。そして、知れば知るほど素晴らしい会社だと感じました。あまりによすぎるので、本当なのかなと思ってしまったくらいです。しかし、その後、実際に製品を使ってみて、製品も、そしてこの会社も本物だ、という確信に至ったのです。偶然にもその1年半後、アヴェダの社長にならないかというお話をいただいたときは、すぐに決断しました。

社長に就任してまず始めに行ったことは、アヴェダのミッションを大切にし、これからもそうしつづけるという私の思いを、社員全員に伝えたことです。その後、ひとりの社員が私のところにやってきました。そして、“あなたがアヴェダのミッションを大切に思ってくれているのはわかりました。ひとつ、私たちに約束をしてくれませんか?”と言われたのです。その約束とは、“会議の前には、いつも全員でアヴェダのミッションを声に出して復唱することから始めてほしい”ということでした。この約束は、いまでも守り続けています。アヴェダのミッションは全世界の言葉に訳されているので、今朝も日本のマーケティングチームとの会議の前に、全員でミッションを復唱してから会議を始めたんですよ。

私は、“アヴェダの社員は全員、このミッションを覚えるように”と話しています。というのは、ただ紙に書いてポケットに入れておくだけではなく、覚えることによってその言葉が自分自身の一部となり、あらゆる面で自分の活動をサポートしてくれると思っているからです。ミッションをしっかり心から理解していれば、仕事ももっと楽しめるし、やりがいも出てくる。人生を幸せなものにするためには、職場においてだけではなく、個人的にもミッションを持って生きることはとても大事だと思うのです。

 

今後の展望について

この10年間で、日本を含め世界に大きく事業展開するなど、順調に成長してきたアヴェダですが、これからもまだまだ成長していける潜在力があると思っています。経済的な成長はもちろんですが、もうひとつの私どもの理念である、環境を守り続けていくこと――このふたつを両立する企業を、今後も目指していきたいと考えています。

 

読者へのメッセージ

美しい女性というのは、美しさを感じる心を持っている人、そして自分自身を持っている人だと思います。これはアヴェダの哲学でもあります。「なにが美しいか、なにが幸せかは、人に教わるものではありません。ただ自分の内面を見つめてみてください」――これが、私からみなさまへ贈りたいメッセージです。

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記事DATA

ドミニク コンセイユ 

アヴェダ社長

1956年生まれ。外資系化粧品会社にて代表取締役副社長など要職を歴任し、その間、日本にも7年滞在。2000年7月1日、アヴェダの社長に就任。フランス語、英語のほか、日本語、ドイツ語、スウェーデン語、タガログ語、タイ語も堪能。幅広いネットワークを持つアヴェダのグローバルなビジネス展開、そして各方面のリーダーに、環境保全とビジネスの共存を証明することを目標に掲げる。